風見鶏の館(旧トーマス住宅)

風見鶏の館(旧トーマス住宅)
撮影 2015.12.29

 風見鶏の館(国重要文化財)は、ドイツ人貿易商G.トーマスの自邸として明治42年(1909)にたてられたもので、北野の異人館街にあるレンガの外壁の建物としては唯一のものである。設計にあたったのは、明治30年代後半から大正時代初期に活躍した、ドイツ人建築家のG.D.ラランデである。昭和58年(1983)から3年間かけて解体修理が行われ、築造当初の姿に戻された。色あざやかなレンガの色調、石積みの玄関ポーチなど重厚な雰囲気をもつ。尖塔の上にたつ風見鶏がその名の由来であり、北野のシンボルでもある。風見鶏は風向きを知る役目をもつが、雄鶏は警戒心が強いことから、魔除けの意味やキリスト教の教勢を発展させる効果があるといわれてきた。室内のデザインは、ドイツの伝統様式を取り入れながら、19世紀末期から20世紀初頭にかけての新しい芸術運動(アール・ヌーヴオー)の動きを感じさせるものがある。

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