大浦天主堂

大浦天主堂
撮影 2001.12.3

 大浦天主堂(国宝)は、安政の開国後、フランスのパリ外国宣教会が創建したカトリック教会で、元治元年(1864)、プチジャン神父のときに完成した。開国後各国と締結された通商条約では、日本人に対する禁教は維持するものの、外国人が居留地内に礼拝堂をつくることについては認めていた。
 この天主堂は、慶長元年(1596)に殉教した26聖人に献じられたもので、西坂殉教地のほうを向いてたてられ、正式には日本二十六聖殉教者天主堂といい、地元ではフランス寺とよばれていた。現存する日本最古の教会であり、洋風建築では唯一、しかももっとも新しく製作された国宝である。施工したのはグラバー住宅やオルト住宅を手がけた小山秀ノ進で、洋風建築でありながら日本的な手法も取り入れられている。美しいステンドグラスをもつゴシック式木造建築で、明治初期にプワリエ神父によって増築され、創建当時の外見とは大きく異なるものとなった。なお内部は創建時のままであり、ステンドグラスやリブ・ヴオールトなど、ヨーロッパの建築技術が残されている希有な建造物である。

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