トーマス・グラバー

グラバー園 トーマス・グラバーの銅像
グラバー園 トーマス・グラバーの銅像(撮影 2001.12.3)

 イギリスの貿易商人トーマス・グラバーが上海から長崎にきたのは、長崎開港直後の安政6年(1859)21歳のときであった。大浦にグラバー商会を設立し、貿易商をはじめたグラバーは、薩摩・長州などの西南雄藩に、小銃・天砲・艦船など大量の武器を売りこんで巨利を得た。坂本龍馬の亀山社中とも深いつながりがあった。グラバーはただの武器商人ではなく、尊王討幕運動にも理解があり、薩摩・長州の若い勤王の志士たちを支援し、面倒をみた。母国の立憲君主制にならった、天皇を中心とする新しい近代国家の誕生を期待していた。

旧グラバー住宅旧グラバー住宅

 グラバーが、わが国最古となる洋風建築であるグラバー住宅をたてたのは、来日4年日の文久3年(1863)である。この住宅を訪れた勤王派の志士たちは多い。長州の高杉晋作・伊藤博文・木戸孝允、土佐の坂本龍馬・岩崎弥太郎、薩摩の五代友厚らといった、そうそうたる顔ぶれである。またグラバーは、伊藤博文・井上馨・五代友厚・寺島宗則・森有礼らのイギリス留学を後援した。

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