象潟(九十九島)

象潟(九十九島)
撮影 2011.6.25

 象潟(国天然記念物)は、約2600年前に鳥海山から噴出した泥流で広く覆われていたが、海水の浸食により泥層が削られて、多数の岩島が分離して残り、東西約2km・南北約3kmの範囲に、大小多くの潟湖ができた。マツの生い茂る多くの島々が浮かび、八十八潟・九十九島とよばれた。
 元禄2年(1689)にこの地を訪れた松尾芭蕉は、「松島は笑うが如く、象潟は憾むが如し、寂しさに悲しさを加えて、地勢魂をなやますに似たり」と記した。また、潟の畔に咲くネムの花が雨に濡れそぼった情景を、中国春秋時代の美女西施にたとえて「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠んでいる。
 ところが、文化元年(1804)の象潟地震(M7.1)で、海底が約2.4m隆起したため、象潟は一夜で陸地化して、小丘や沼の点在する湿地となった。

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