昔の面影を残す朝比奈切通し
(瑞泉寺~朝比奈)

大塔宮バス停(京急バス)~瑞泉寺~光触寺~朝比奈切通し~朝比奈(神奈中バス)
mark瑞泉寺(ずいせんじ)

 今日は3月頃の春の陽気に恵まれて、JR北鎌倉と鎌倉駅は、大勢の観光客でいつもの賑わいを見せていた。JR鎌倉駅から「大塔宮行」のバスに乗り、終点の鎌倉宮で降りる。ここから瑞泉寺までは約15分で着いた。

本堂
本堂(境内国史跡)
水仙は今月下旬?
スイセン(花の名所100選)

 正面奥の仏殿は、円覚寺舎利殿と同様の禅宗様で再建されている。なかに釈迦如来像や、7人の天皇に信頼されて七朝帝師といわれた夢窓疎石像、徳川光園寄進という千手観音菩薩像などが祀られている。
 「花の寺」といわれ、スイセンを筆頭にウメ、オウバイ、フクジュソウ、マンサク、モクレン、シダレザクラなど春の花が次々に咲いていく。早春に咲くスイセンは境内の至る所に咲いているが、開山堂から回りこむ庭園を背景にした場所が一番、風情がある。

黄梅
黄梅
キキョウ
キキョウ

 黄梅は、江戸時代から知られた梅の老木花弁は退化し、淡黄色幹回り大きくないが、古い木と推定される。牧野富太郎博士はこの梅の木により品種名を与えられた。

瑞泉寺庭園(橋)
瑞泉寺庭園(橋)
愛想あるリス(参道の石段にて)
愛想あるリス(参道の石段にて)

瑞泉寺庭園(国名勝)
瑞泉寺庭園(国名勝)

 裏の瑞泉寺庭園は発掘復元され、夢窓疎石作庭のころの様子を知ることができる。
 山裾を切りおとした崖(切岸)を背景に貯清池があり、中島がつくられ、橋がかかり、切岸には天女窟・坐禅窟が穿たれている。その脇に高い滝口がみられ、橋からは裏山の山上にある徧界一覧亭から十八曲の急坂へと道が続いている。

mark光触寺(こうそくじ)
本堂
本堂
塩嘗地蔵
塩嘗地蔵

 本堂のなかは公開されていないが、本尊は阿弥陀三尊像(国重文)で、鎌倉時代前期の慶派の様式といわれる。中尊は、頬焼阿弥陀で親しまれ、脇侍の観音菩薩は蓮台をもち、勢至菩薩は合掌している。
 塩嘗地蔵は、むかし六浦(横浜市金沢区)の塩売りが鎌倉へ行くときに地蔵に塩をお供えしたが帰りになくなっていたとの言い伝えが名前の由来で、現在もたくさんの塩が供えられている。

mark朝比奈切通し(あさひなきりどうし)(鎌倉七口)

 十二所の交差点から「朝比奈切通し」と書かれた細い道に入る。大きな石を切り開いた、昔の面影を残す坂道が続く。一部歩きづらい箇所もあるが、ここを行き来するハイカーが絶えない。

昔の面影を残す「朝比奈切通し」
昔の面影を残す朝比奈切通し(国史跡)

 朝比奈切通し(古道50選)は、鎌倉と六浦を結ぶ道で、大小二つの切通しからなる。初代侍所別当和田義盛の3男、朝比奈三郎義秀が太刀で一夜のうちに切り開いたという伝説からこの名をもつ。仁冶元年(1240)11月、幕府で造道が決定され、翌仁冶2年(1241)4月、工事が着手された。三代執権北条泰時みずから赴き、造道に熱心であったという。

横浜市側入口にある石仏
横浜市側入口にある石仏
朝比奈切通し
朝比奈切通し

⇒ 浄明寺・瑞泉寺周辺 ウォーキングマップ