史跡名勝江の島を歩く
(片瀬江ノ島~辻堂)

片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線)~辺津宮~中津宮~奥津宮~稚児ケ淵~江の島岩屋~恋人の丘龍恋の鐘~サムエル・コッキング苑(展望灯台)~湘南海岸公園~辻堂駅(JR東海道本線)
mark江の島(えのしま)

 小田急片瀬江ノ島駅から江の島弁天橋を渡り、青銅の鳥居をくぐり参道を少し登ると、辺津宮へ上がる階段の前に出る。左手側には「江ノ島エスカーのりば」があり、3本のエスカレーターを乗り継げば、奥津宮まで楽に参拝することができる。

小田急片瀬江ノ島駅
小田急片瀬江ノ島駅
江の島弁天橋と江の島
江の島弁天橋と江の島

 周囲約4km、面積0.38k㎡、標高約61mの小島である。かつて江の島は龍口山付近と陸続きであったが、海水による浸食作用や約2万年前からの完新世(沖積世)の地盤沈降(海信)により独立した島となった。このような島を陸繋島といい、砂岩・凝灰岩のうえを関東ローム層がおおっている。ごく最近の発掘調査では、江の島の頂上付近から縄文時代の住居跡や石鏃・土器などの発見が報告されている。

青銅の鳥居
青銅の鳥居
江島神社
江島神社

 海の神として信仰される宗像三女を祀る辺津宮・中津宮・奥津宮の三宮を総称したのが江島神社である。

mark辺津宮(へつみや)
辺津宮
辺津宮
八坂神社
八坂神社

 辺津宮は、良真(鶴岡八幡宮寺供僧)が鎌倉幕府第三代将軍源実朝に申請して創建したといわれる。

弁天堂
弁天堂
江ノ島エスカー
江ノ島エスカー

 弁天堂は、鎌倉初期の作といわれるヒノキ材の寄木造の八臂弁財天像と、琵琶をかかえ、ふっくらとした体つきで妖艶な鎌倉期の作といわれる妙音弁財天裸像(日本三弁財天の一つ)がまつられている。

弁財天黄金浄水
弁財天黄金浄水
御神木(むすびの樹)
御神木(むすびの樹)

 辺津宮社殿近くには妙音弁財天裸像を祀る弁天堂、天王祭の八坂神社、御神木(むすびの樹)、弁財天黄金浄水がある。

mark中津宮(なかつみや)

 辺津宮から中津宮広場(花の名所)、展望デッキを通り過ぎて中津宮に着いた。ここ中津宮は、歌舞音曲関係者の石灯籠や、七代目尾上菊五郎と五代目尾上菊之助さんの手形、菊之助さんの手植えにより献樹された「しだれ梅」がある。

中津宮広場(花の名所)
中津宮広場(花の名所)
手形
手形

中津宮
中津宮

 現在の社殿は元禄2年(1689)に再建されたものである。歌謡音曲関係者の石灯籠が多くあり、歌舞伎の市村座・中村座が奉献した灯籠はとくに重圧感がある。

mark片野写真館(かたのしゃしんかん)
片野写真館
片野写真館
館内の様子
館内の様子

 サムエル・コッキング苑近くにある片野写真館(江の島ふぉとみゅうじあむ)は、観光地写真館としての長い歴史を持ち、館内では戦後の女性ポートレートや松竹大船映画スターの貴重な写真を懐かしく見ることができる。

mark奥津宮(おくつみや)

 片野写真館から御岩屋道通り(辺津宮の先から岩屋までの道)を歩き、約20分で奥津宮に着いた。

御岩屋道通り
御岩屋道通り
奥津宮
奥津宮

 奥津宮は、宗像三女の多紀理比売命を祀りしており、昔は「本宮御旅所」と称されていました。この由来は、岩屋本宮に安置してある仏像を、岩屋付近の荒い波から避けるため毎年4月中旬から10月中旬までここに遷座したことによる。

天井絵八方睨みの亀
天井絵八方睨みの亀
龍宮大神
龍宮大神

 拝殿の天井に描かれた「八方睨みの亀」は、「亀は古来めでたく蓬莱山を背負い不老長寿の象徴となっている。奥津宮御祭神のお使いとして、皆様の祈願成就を見守る」と記されていた。

mark稚児ケ淵(ちごがぶち)

 奥津宮から食事処の魚見亭、富士見亭、見晴亭前の階段を降りると 稚児ケ淵である。海蝕台地の岩、背後の断崖絶壁、遠くに富士山・伊豆箱根・丹沢・三浦半島などを望むことができる景勝地として「景勝50選」に選ばれている。今日は、好天気に恵まれ烏帽子岩と富士山の写真を撮ることが出来た。

稚児ケ淵
稚児ケ淵(景勝50選)

 相模湾上にある江の島は、もともと満潮時に対岸の片瀬との間の砂州が水没して島となったが、現在では大潮の時でも砂州がかくれたまま、完全な陸繋島となっている。稚児ケ淵は、そうした岩礁からできた幅50mほどの海に画した台地で、島の南側にあたる。背後は絶壁で、しかも岩礁の上に立つと波頭が岩の割れ目を縫って、足元にまではい上がり思わずたじろぐ。そんな荒々しい自然が太古の時代さながらにそのまま残されている。けれども、ここから眺める晴れた日の夕景は実に美しい。

トンビと富士山
トンビと富士山
景勝50選の石碑
景勝50選の石碑

mark江の島岩屋(えのしまいわや)

 江の島岩屋めぐりは昭和46年以来、長期閉鎖されていたが、周辺施設を一新し平成5年4月から復活された。洞窟内は、岩屋の生い立ちや歴史を紹介するギャラリー、日蓮の寝姿石、弘法大師像なとがある。第二岩屋へ向かう途中で、「弁財天信仰のために誰かが自然の岩を彫ったもの」と言われる珍しい「亀石」が見られる。

江の島岩屋
江の島岩屋
与謝野晶子の歌碑
与謝野晶子の歌碑

 長い歳月を経て波の浸食でできた岩屋は、第一岩屋(152m)と第二岩屋(152m)から成る。古くから信仰の対象にもされてきた岩屋。弘法大師が訪れた際には弁財天がその姿を現し、また、源頼朝が戦勝祈願に訪れたとも言われる。

日蓮の寝姿石
日蓮の寝姿石
江の島弁財天の発祥地
江の島弁財天の発祥地

洞窟内からの眺め
洞窟内からの眺め

弘法大師像
弘法大師像
龍神
龍神

亀石
亀石
江の島岩屋
江の島岩屋

 満潮のとき波に洗われる姿は、巨大な亀が竜宮城へと帰っていくかの様に見える。

mark恋人の丘(こいびとのおか)
恋人の丘龍恋の鐘
恋人の丘龍恋の鐘
恋人の丘龍恋の鐘
恋人の丘龍恋の鐘

 江の島生まれの伝説は、昔むかし、鎌倉の深沢山中の底なし沼に五つの頭をもつ悪龍が住みつき、村人を苦しめていました。ある時、前方の海上に密雲が何日にもわたってたれこめましたが、天地が激しく揺れ動いた後、天女が現れ、雲が晴れると今まで何も無かった海上に一つの島ができていました。これが現在の江の島であると伝えられる。

markサムエル・コッキング苑(えのしまサムエル・コッキングえん)

 江の島岩屋からの帰りに、富士見亭で江の島丼(親子丼の鶏肉の替わりにサザエを使った丼)を美味しく頂いた。その後、「恋人の丘龍恋の鐘」の写真を撮り、サムエル・コッキング苑に戻った。

江の島サムエル・コッキング苑
江の島サムエル・コッキング苑
ウィンターチューリップ
ウィンターチューリップ

 江の島植物園が平成15年に再整備され、江の島サムエル・コッキング苑とリニュアルされた。眺望の素晴らしい展望灯台をはじめ、中国昆明市より寄贈された四阿「騁碧亭」などがある。また、ウインザー広場のバラ、椿エリアの多品種の椿が見所である。

四阿「騁碧亭」
四阿「騁碧亭」
江の島灯台
江の島灯台

富士山
富士山
展望フロア内
展望フロア内

展望フロアからの眺め
展望フロアからの眺め

 展望灯台の展望フロア(高さ41m)からの眺望は絶景であり、眼下に江の島弁天橋と江の島大橋、腰越海岸、龍口寺を美しく見渡せた。展望フロアからの下りは、外の螺旋階段で、写真を撮りながらゆっくり降りた。

2004.12.30 日の出と富士山youtube

2011.4.5 ダイヤモンド富士youtube

mark湘南海岸公園(しょうなんかいがんこうえん)

 江の島弁天橋から片瀬橋を渡り、湘南海岸公園に向って歩いた。広い湘南海岸公園には、新江ノ島水族館をはじめ、ボードウォーク(海風のテラス)、芝生広場、平和の像などがある。また、サーフビレッジ前の海岸は、今人気のビーチバレーのコートが常設されている。

新江ノ島水族館
新江ノ島水族館
湘南海岸公園
湘南海岸公園

平和の像
平和の像
湘南海岸公園
湘南海岸公園

湘南海岸公園
湘南海岸公園(公園50選)

mark辻堂海浜公園(つじどうかいひんこうえん)

 鵠沼橋からの海岸沿いにあるサイクリングロードでは、犬を連れて散歩する人、ジョキングする人、サイクリングをする人達の往来が多い。

サイクリングロード
サイクリングロード
辻堂海浜公園
辻堂海浜公園(公園50選)

 辻堂海浜公園は、四季を通じて親しまれているのは広大な芝生広場である。澄んだ空気と強烈な太陽、それに新鮮な潮風に吹かれながら芝生でのびのび運動ができる。

⇒ 江の島周辺 ウォーキングマップ