湧池(国天然記念物)(世界遺産)

　直径約12mのほぼ逆円錐状の池で、直視深度約3m、潜水深度5m前後である。池の北端の開口部から湧き出る地下水の状態はすさまじく、周辺に生い茂るセキショウモが湧水の勢いにあおられてひるがえるようすは珍しいながめである。

忍野八海(中池)

　忍野八海は国指定の天然記念物。富士山の伏流水に水源を発する湧水池で、「富士山－信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として、2013年6月世界文化遺産に登録された。

2013.10.13 足柄城址から忍野八海へ

榛の木林

　母屋の現状は、妻の上部を小さな入母屋の茅葺兜造り屋根とし、大棟に換気の箱棟を付けた桁行九間半、梁行五間一尺の規模である。忍野最古の民家には徳川時代の家財、汁器、家具農具等、また後北条氏朱印状等の歴史的重要書類の展示しる。

　銚子池は直径約9m、深度約3m、南から東へ曲がり、さらに南へむかって小川に流出いる池で、形状は長柄の銚子に似ており、池底における湧水状態は間欠的であって一時砂をあげて湧き、しばらくやすみ、また湧く。池端に和脩吉竜王をまつり、第四番の霊場で、石碑には「くめばこそ銚子の池もさはぐらんもとより水に波のある川」との和歌が刻まれている。
　底抜池は東西14.4m、南北10～8m、ほぼ楕円形の淺い池で最も深い中心部でも約1.5mの深さであるが、池底には泥が厚く堆積し真の深さは不明である。

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