立石寺
(根本中堂・山門・開山堂・奥の院)

トップ/旅行あれこれ/山形県
・山寺駅(JR仙山線)〜立石寺〜山寺駅(JR仙山線)
山寺立石寺
2008.8.9 山寺立石寺の夏(五大堂・開山堂・根本中堂)youtube国名勝)(国史跡

 山寺こと立石寺は、平安時代初期に慈覚大師円仁によって開基された天台宗の道場。麓から見ると不思議な形に穴が開いた風化石がいくつもある。山門から石段を登るごとに功徳を積めるというが、壮観な男の足でも奥の院までに30分はかかる。

根本中堂
根本中堂国重要文化財
日枝神社
日枝神社

 立石寺は山岳仏教の古刹であることから山寺といわれる。根本中堂は一山の中心となる本堂。延文元年(1356)に再建された入母屋造五間四間の建物で、ブナ材の建築物では日本最古といわれている。慈覚大師作と伝えられる本尊の薬師如来坐像などが安置されている。堂内には、開山の時に比叡山延暦寺から分灯された「不滅の法燈」がある。
 日枝神社は貞願2年(860)、慈覚大師の開山にあたり、釈迦・薬師・阿弥陀三尊を安置し、守護神とした。江戸時代までは山王権現といわれ、明治維新で村社となって、大山咋尊を祭神としており、5月17日に祭礼がおこなわれる。 

芭蕉句碑(根本中堂)
芭蕉句碑(根本中堂)
芭蕉句碑(秘蔵館前)
芭蕉句碑(秘蔵館前)

 閑さや 岩にしみ入 蝉の声
 芭蕉は山寺でどのような蝉の声を聴いたのだろうか。山寺の岩質は、火山灰や軽石を含む細かい礫からできている。まして、あちこちの岩には岩には穴が開いている。蝉が発した声は、多孔質の岩に吸収されたり、反射したりする。さらに多くの穴が音響効果を高める作用をする。蝉の声は、直接耳に届く際のうるささとは異なり、一種、心地よいハーモニーとなって芭蕉の耳に届いただろう。

芭蕉像
芭蕉像
曾良像
曾良像
山門
山門

 「関北霊窟」の扁額を揚げた山門がある。ここが奥の院への参道の入り口。入山料を払い、第一歩を踏み出す。杉木立に囲まれた石段を登り始めて5分ほどで、右手に姥堂、左手に笠岩がある。ここまでは地獄で、ここから先が極楽という浄土口に当たるという。

せみ塚・芭蕉句碑
せみ塚・芭蕉句碑
弥陀洞
弥陀洞

 せみ塚・芭蕉句碑は、松尾芭蕉のおくのほそ道の紀行文に、山形領に立石寺といふ山寺あり。慈覚大師の開基にして、殊に清閑の地なり、一見すべきよし、人々の勧むるによりて、尾花沢よりとって返し、その間七間ばかりなり。日いまだ暮れず。麓の坊に宿借り置きて、山上の堂に登る。岩に厳を重ねて山とし、松栢年旧り、土石老いて苔滑らかに、岩上の院々扉を閉ぢて物の音聞こえず。岸を巡り、岩を這ひて、仏閣を拝し、佳景寂寞として心澄みゆくのみおほゆ。
 弥陀洞は、ながい歳月の風雨が直立した岩をけずり、阿弥陀如来の姿をつくり出した。一丈六尺(約4.8m)の姿から丈六の阿弥陀ともいい、仏のお姿に見ることができる人には、幸福がおとずれるという。

仁王門
仁王門
奥の院(如法堂)
奥の院(如法堂)

 山の中腹に建立された門。幕末の再建。すぐ下の弥陀洞付近から見上げると美しい。
 奥の院は正式には「如法堂」と呼ばれる、毎日法華経を写経する道場。全国から奥の参詣者が訪れている。

三重小塔
三重小塔国重要文化財
石仏
石仏

 三重小塔は、華蔵院右側の岩の祠に高さ2.4mの三重の塔が収められている。永正16年(1519)室町時代の制作といわれる。全国で一番小さい三重の塔として有名である。

開山堂と納経堂
開山堂と納経堂

 仁王門から道を左に行くと、慈覚大師の木像が安置されている開山堂がある。開山堂の左側の百丈岩頂上には、写経を納める納経堂が建ち、その真下に慈覚大師の遺骸が納められている入定窟がある。

立石寺
(根本中堂・山門・開山堂・奥の院)

山寺駅へ 山寺駅へ