藤内壁のロッククライミング、頂上からは何時もの駆けっこで湯ノ山温泉へ下る。
湯の山温泉から藤内小屋へ
いつも登る裏道は大雨の為ひどく荒れていたので、蒼滝上部を少し過ぎた辺りから、沢を登るルートに変更した。こうして普段とは違ったコースを選ぶことで、登り慣れた山を楽しむことが出来る。沢の中にある大きな岩々を登ったりして、約1時間ほどで藤内小屋の前に出た。
岩場で知られる藤内壁
藤内壁は、日本三大岩場の一つで休日などは大勢のクライマーで賑わう場所である。藤内壁を登るルートはいろいろあるが、我々は一番左にある初心者向けルート(高さ30mほど)を登って見た。そして中央部にある本格的なルートは、ロッククライミングの専門家でないと登攀できない垂直の壁である。
岩場で苦戦した前尾根
昼食をとり前尾根に通じる道へ入る。
まず最初の岩場で苦戦する。先行する2人はいとも簡単に登るが、自分を含めた3人はなかなか登りきれず、あげくのはて上からザイルを張ってもらう始末である。
そして、前尾根の途中にあるチムニーを超えた所で小休止。ここからは藤内壁にしがみつくクライマーがよく見え、全員はしばらくの間観戦していた。
下りは、いつもの「駆けっこ」
御在所岳頂上に着いた時、すでに午後4時半を過ぎていた。秋の夕暮れは早いので、早速中道を使って湯の山温泉へ下り始めた。下るスピードが次第に速くなり、いつの間にか、5人は駆けっこ状態になっていた。
【御在所岳(1212m)】
山麓の湯の山温泉と山上とを結ぶロープウェーが開通してから、ホテルなどの建つ山上公園が出現した。また、ここには県内唯一のスキー場がある。動埴物の宝庫でもあり、野生のカモシカは、ゴンドラからもときどき見られる。天然記念物キリシマミドリシジミの最多産地でもある。植物では四季を通じて御在所岳を彩るサラサドウダン、ベニドウダン、シロヤシオなどをはじめ、ここで発見されたコモノギク、イナモリソウなどの珍しい野草も見られる。」(※)