雪上の栂池大相撲場所、強風と寒さに凍えた白馬頂上。そして、最終日には雪目になった。
冷や汗」が出るリフト乗り
いつもと変わらぬ重いキスリングに、今回はスキー一式加わって想像以上に重い荷物である。親の原スキー場から4つのスキーリフトを乗り継いで栂の森へ上がるが、全員このリフト乗りには冷や汗をかく思いをした。キスリングを担ぎ、スキー板を手に持つ姿勢が正しいが、ちょっと間違った格好で乗ると、リフトを降りるまでそのままの状態になってしまう。
雪上の「大相撲大会」だ!
栂池ヒュッテの横にテントを張る。
春の暖かい陽気なので雪の上にピッケルで丸を書き、上半身裸になり「栂池大相撲場所」が始まった。雪の上に転がっても痛くなく、雪の冷たさが快く感じられた。
白馬岳頂上の強風と寒さは、辛い
翌日、午前2時にテントを出発する。
小蓮華山付近より長野県側の風が強く、風に逆らうように身体を斜めにして歩行する。ただ、よく冷えた雪の為アイゼンの効きも良く快調に進む。頂上では風と寒さに悩まされ、じっとしていると身体が凍りそうな辛さであったので、数枚の写真を撮りすぐに下降した。
【白馬岳(2932m)】
白馬岳は、槍ケ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かって農家が、このウマが現れるのを苗代を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬と呼んだためである。」(※)
乗鞍岳の大斜面は直滑降だ!
白馬岳から3時間ほどの下りで白馬大池付近に戻った。ここでバーナーを取り出し、干しぶどう入りミルクチョコレートを作り心身を暖めることができた。
乗鞍岳からは、昨日デポしておいたスキーでの滑降に変える。ただ、足の疲れと深い新雪でのスキーは難しく転倒の連続だった。その中でも乗鞍岳の大斜面中腹辺りから、天狗原に向けて直滑降する勇気あるメンバーもいた。
最終日、雪目でダウン
3日目は栂池のテントを撤収し、キスリング担いで親の原スキー場までのスキー滑降を楽しむ。ただ一旦転倒すると一人では立つことが出来ず、他メンバーの手助けが必要となる為、「荷物が重い時はまず転ばない事」が第一と感じた。
今回はゴーグルをあまり付けていなかった自分だけが、最終日の朝には、ひどい雪目になり目が開かなかった。