春近し木曽駒ヶ岳
(上松から金懸小屋へ)

(山行記録)
登山日:1971.3.13(昭和46年)
メンバー:5名
・1日目:上松~二合目~敬神ノ小屋~金懸小屋
・2日目:金懸小屋~七合目~木曽前岳~木曽駒ケ岳~二合目~上松

 吹雪の中の木曾駒ケ岳頂上、前を歩く2人が稜線上に浮かぶ一瞬の写真を撮った。

mark二合目から金懸小屋へ
 上松駅からタクシーに乗り込み、20分ほどで二合目の登山口に到着。
 今回は小屋泊まりである為、荷物はいつもより軽く全員快調に登り始める。途中、敬神ノ小屋を通り、午后1時には五合目付近にある金懸小屋に着いた。この小屋は冬期の避難小屋となっており、我々は有り難く使用させてもらう。

mark吹雪きの中、頂上の祠を見つける
 翌朝4時に金懸小屋を出発、深雪が積もった尾根道を登る。
 夜明けとともにガスと強い風が出始め、辛い登りの様相に変わった。特に、頂上木曽小屋から木曽駒ケ岳の頂上までの登りでは、厳しい寒さも加わり我慢の限界を超えていた。やっとの思いで頂上の祠を見つけたが、居座ることも出来ず足早に下山した。

木曽前岳付近の下り
木曽前岳付近の下り

mark一瞬のシャッターチャンス!
 吹雪きの頂上からの下り、木曽前岳付近では少しずつガスが切れ始めた。
 そんな時、前を歩く3人が稜線上に眩しく映り、慌ててカメラを出してシャッターを押した。ほんの一瞬の美しい光景である。

mark天気が回復、そして楽しい下り
 頂上付近の厳しさが嘘の様に、1時間ほどの間で天気が回復し暖かい春山に変わった。急に5人の足取りも軽くなり、目前の三ノ沢岳を眺めながら楽しく下りた。

前を歩く3人
前を歩く3人
春うららの雪景色
春うららの雪景色

【木曽駒ケ岳(2956m)】
 中央アルプスの最高峰である木曽駒ケ岳の山名の由来は、晩春から将某頭山の山腹にかけて現れる駒の雪形によっている。
 この山は山岳宗教の山として古くから登られており、天文元年(1532)に木曽上松の徳原春安という人が山頂に駒ケ岳神社を建てたと伝えられている。近代登山の対象として登られたのは明治24年(1891)8月のW・ウェストンの登山で、友人とともに上松口から登頂、その著書に紀行を載せている。
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map 山岳マップ

春近し木曽駒ヶ岳
(上松から金懸小屋へ)


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