初秋の後立山連峰
(白馬大雪渓から爺ヶ岳へ縦走)

(山行記録)
登山日:1969.9.2(昭和44年)
メンバー:2名
・1日目:猿倉~白馬尻~白馬大雪渓~村営頂上ホテル~杓子岳~白馬槍ヶ岳~天狗山荘
・2日目:天狗山荘~天狗ノ頭~不帰ノ嶮~唐松岳~五竜岳~キレット小屋
・3日目:キレット小屋~鹿島槍ヶ岳~爺ヶ岳~種池小屋~柏原新道~扇沢

 天狗山荘の親切なオヤジ、扇沢に下る柏原新道で二人は競争する。

mark今年の山行、いつも同じ相手だ
 この年の山行(16回)で、今回の後立山縦走を共にする相手(同期)とは、6回も一緒に山登りをしていた。そんな事を考えながら、白馬駅から猿倉行きのバスに乗っていた。
 冷たい秋雨が降る生憎の天気である。猿倉からは、幅広い緩やかな登りが白馬尻まで続いていた。白馬尻小屋近くで激しい雨が降り出し、2人は慌てて小屋に入り込む。

mark雪渓の登り、重い体には苦手?
 白馬尻小屋で小雨になるのを待った後、大雪渓の登りに入る。長く続く雪渓の上では気温が低く、少しでも体を止めて休憩をしていると、足元がガタガタと震えてくる。
 途中、1メートルほどのクレバスに出合い、自分は簡単に飛び越したが、90kg以上の体重がある彼はクレバスの手前で止まってしまった。結果、自分の方から差し出した雨傘に掴まり、無事に通過する事がてきた。

白馬三山(八方尾根より)
白馬三山(八方尾根より)

【白馬大雪渓】
 現存する氷河のないわが国の山で、唯一氷河を想像させてくれるのが、白馬岳や針ノ木岳の大雪渓だ。白馬岳の大雪渓はとくに規模が大きく、何キロにもわたって続き、初夏の頃は日の光をあびて白く輝いて、まぶしいほどである。かっての氷河に比べれば、問題にならないほど薄いものたが、それでもその気になってみれば、氷河のように見えてこないこともない。」()

mark是非、天狗山荘で泊まりたい!
 以前から、天狗山荘のオヤジは親切であると聞いていたので、今回は2人とも天狗山荘まで頑張ろうと思っていた。
 村営頂上ホテルで昼食を取り、小雨の中を白馬槍ヶ岳に向う。黒部川側からの風が強くて、傘を横に倒して歩くのがやっとの状態である。我々2人だけが、本日の天狗山荘の泊まり客である。天狗山荘では、全身ズフ濡れの我々を見て、直ぐに乾燥室をガンガン温めてくれた。こんなオヤジの親切を受けて、この夜は熟睡ができた。

markコースタイムの時間表示がおかしいぞ!?
 天狗山荘でのご来光は、寝ながら見えることで知られていたが、翌日は曇り空だったので、ご来光が見えたのはほんの一瞬である。
 天狗ノ頭から不帰キレットまでの天狗の大下りがある。そして、ここからが不帰ノ嶮に登るが、要所要所には鎖が付けられているので特に心配することはなかった。ただ、唐松岳までの間にあるコースタイムの時間表示が、短くなったり、又長くなったりと、随分といい加減な立札が目についた。

mark水1リットル五十円
 途中、五竜岳頂上付近のキツイ登りはあったが、快調に歩き唐松岳から6時間ほどでキレット小屋に着いた。この小屋は、両側が鋭く切れ落ちた鞍部にある為、水の補給は雨水に頼っている。従って、登山客はお金を支払って貴重な水を買っている。

五竜遠見尾根と鹿島槍ケ岳(八方尾根より)
五竜遠見尾根と鹿島槍ケ岳(八方尾根より)

【五竜岳(2814m)】
 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ケ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見尾根からのものである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の由来となっている。」()

mark種池小屋からは、柏原新道を一気に下る
 最終日、キレット小屋から八峰キレットを通過して、鹿島槍ヶ岳の急な登りが待っていた。ただ鹿島槍ヶ岳は、自分は2度登っていたので随分懐かしく思っていた。そして、南峰頂上で2人の記念写真を撮った。
 種池小屋で昼食の休憩を取る。種池小屋から扇沢へ下りる柏原新道は、よく整備されていた。ここで、重量感ある相手のハイペースには負けてしまう。扇沢までのコースタイムが2時間45分の所を、一気の下りの1時間40分である。

map 山岳マップ

初秋の後立山連峰
(白馬大雪渓から爺ヶ岳へ縦走)


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