観光コース
旭川空港~小樽運河~北一硝子三号館~小樽オルゴール堂~祝津海岸~旧青山別邸~サッポロビール園~札幌「小樽運河は大正3年(1914)に着工し、大正12年(1923)に完成した埋立方式の運河である。北海道開拓の玄関口として発展した小樽は、日露戦争(1904~05年)後に、樺太・沿海州方面への物資流通の拠点となり、第一次世界大戦中(1914~18年)は、欧州への小麦をはじめとする雑穀類の輸出港として賑わった。沖に停泊する本船と石造倉庫とをつないだのが運河と艀である。小樽が港湾都市として全盛を誇った大正時代末期から昭和時代初期、300艘もの艀が本船と倉庫とを行き来して、人や積荷を運んだ。」(※)
「石原裕次郎記念館は俳優、歌手として絶大な人気を誇った不世出の大スター・石原裕次郎の素顔を紹介する。北海道の春はまだ遠い3月に、この4月から札幌で大学生活を送ることになった息子と二人で、小樽の町を訪れた。小樽駅から小樽運河まで歩き、帰りに石原裕次郎記念館に寄ってきた。館内は映像ホール、映画セット、裕次郎コレクション、屋外の愛用のヨットなど、裕次郎の生涯の全てを知ることができる。」(※)
旭川市に住む息子に初孫が誕生。横浜から妻、娘の三人で孫の顔を見に羽田空港から旭川空港へ向かった。そして翌日には、旭川から特急電車に乗り、小樽と札幌の小旅行も楽しむことが出来た。生憎の小雨が降る天気だったので、小樽駅前からタクシーを利用して約3時間程の市内観光を楽しんだ。まずは、妻と娘はガラスの製作体験で「コップ」や「灰皿」作りに挑戦した。
「小樽の町は港と坂道、運河と石造倉庫。歴史と文化の薫る街。「小樽」という地名は、昔この地がアイヌ語で「オタオルナル」(砂の中の川という意味)と呼ばれていたことに由来する。鰊魚で開け、北海道経済の中心地として明治・大正・昭和初期に繁栄しました。港に近い中心街には、当時発展をとげた街並みをしのばせる歴史的建造物があり、ガラスショップやレストランなどに生まれ変わって、多くの観光客で賑わっている。ガラスの製作体験が出来る店は、「北一硝子本店」、「ジョワ・ジョワグラスコレクション」、「染織アトリエ」、「体験工房ポンテ」など、街中に沢山並んでいる。」(※)
北一硝子三号館は手作り硝子とらんぷの幻想的な世界。「ランプホール」では世界のランプと硝子器がアクセサリーと一緒に、明治生まれの石造倉庫に集められています。「ギャラリー」には当社オリジナル硝子の独創的な品々が生活に夢と豊かさ、やすらぎを演出する。
北一硝子は三号館の他に、洋燈と手作り硝子の「北一硝子本店」、アクセサリーや小物、高品質の輝きを誇るクリスタルガラスの「北一クリスタル館」、イタリヤの古都、ヴィネツィアの文化や貴族の豊かな暮らしを紹介する「北一ヴィネツィア美術館」がある。
小樽オルゴール堂は約3000種以上のオルゴールを展示販売。オリジナルオルゴールの製作体験も人気ある。館内に展示されているフェアグランド・オルガンは、とても大きな音が出せるオルガンで、メリーゴーランド・カーニバル・サーカス・スケートリンク・遊園地等といった娯楽施設で用いられる事が多かったことから、フェアグランド・オルガンと呼ばれている。
フェアグランド・オルガンは自動演奏器の中ではかなり古い歴史を持ち、1700年前半から作られていた。
タクシー運転手の案内で、昼食は漁師直営の民宿青塚食堂で新鮮で焼き立てのほたてやニシン、刺身定食を頂いた。小樽には何度も訪れたことはあるが、祝津海岸そして民宿青塚食堂を初めて知り、小樽の隠れた名所を新たに発見することが出来た。
漁師直営民宿青塚食堂では、とれたての新鮮メニューでランチタイムのおもてなしもある。
民宿青塚食堂の脇から坂道を上がると、おたる水族館・日和山灯台・鰊御殿が見渡せる展望台がある。ここには、「追分記念碑」「北海浜節民謡碑」が残っている。
祝津海岸は多彩なマリンスポットである。道内一の規模を誇るおたる水族館は約500種4万匹の魚が泳いでいて、トド・オタリア・イルカなどのショーを楽しませてくれる。さらに奥の高島岬には、かってニシン漁がさかんだった頃の網元の魚舎の鰊御殿があり、当時の衣装・魚具などが往時を偲ばせてくれる。その左上は日和山灯台である。
「青山家二代当主政吉が、娘夫婦の民治・政恵とともに6年の歳月と、当時の金額で31万円の費用をかけて建設し、大正12年(1923)に完成した豪華絢爛な邸宅である。当時、東京新宿の伊勢丹デパート建築費が50万円ほどであったという。青山家は、山形県の出身で、政吉は「鰊大尽」と当時の人びとによばれた青山家最盛期の当主である。山形県酒田から宮大工がよび寄せられ、酒田のケヤキが大量に運ばれた。この邸宅は、酒田市にある当時日本一の地主とうたわれた本間家の邸宅に魅せられた、当時17歳の政恵の「本間家本邸以上のものをこの祝津に」との決心による。春告魚ともよばれたニシンの群来が、政恵の長年の夢をかなえたのである。」(※)
祝津から小樽市街地に戻る途中に、北運河に架かる北浜橋でタクシーを止め、斉藤吉郎先生の「かもめを呼ぶ少女像」の写真を撮る。この北運河付近には小樽運河公園、旧日本郵船小樽支店、鱗友市場がある。
サッポロビール博物館は、昭和62年(1987)に開館し、平成16年(2004)に改装した、日本でも珍しいビールに関する博物館である。開拓使麦酒醸造所時代からのビール産業史や、北海道のビール醸造技術開発に貢献した村橋・中川らについての展示など、日本のビール産業史が平易にわかる工夫がなされている。
小樽からJRで札幌に戻り、夕方には札幌市内で仕事の用事を済ませた息子に会い、家族4人でサッポロビール園のビールとジンギスカンを頂いた。
宿泊していたホテルから北海道大学の正門入口まで10分ほどの近さ。日曜日でもあり広い構内は観光客の人達が殆どである。正門を入った正面の「中央ローン」と呼ばれる辺りの木々の緑が鮮やかで、散歩する人達を清々しい気分にさせてくれる。
「北海道大学は明治9年(1876)に、北海道開拓のため設立された札幌農学校を前身とする北海道大学は、177万㎡の広大な敷地に、12学部15研究科のほか、低温科学研究所など各種の研究施設をもつ総合大学であり、約1万7000人の学生が全国から集まっている。クラーク博士は明治9年(1876)、北海道開拓使の招きで来日。札幌農学校の創立に尽くした。滞在は短かったが、キリスト教的フロンティア精神は大きな影響を与えた。”青年よ大志を抱け”は、その後の学生達の胸に生き続けている。」(※)
クラーク胸像のすぐそばに建つ北海道初のルネサンス様式の建物。明治42年に建設され、農学部林学講堂として使われた。札幌の代表的風景として全国に知られるのが北大第一農場のポプラ並木。樹齢90年の老木となり危険なため現在は立入禁止となっているが、隣接の花木園から見学できる。
北海道大学が所蔵する貴重な学術標本・資料を公開。大型恐竜化石「ニッポンノサウルス」と大型哺乳類化石「デスモスティルス」は一見の価値がある。
明治19年(1886)、北海道庁の設置に伴って着工され、明治21年(1888)に完成した。塔頂部までの高さは33mで、現在の11階建てビルに相当し、当時は国内有数の建築物である。他府県とくらべても群をぬいた豪華な庁舎で、その豪華さは、明治16年(1883)に東京でたてられた鹿鳴館の建築費を上まわっていたことからもわかる。
18日(火)から始まったYOSAKOIソーラン祭りは、今日(23日)の日曜日で最終日を迎え、札幌市内の各会場では熱い踊りが繰り広げられていた。
「札幌のシンボルともなっている時計台がある。これは札幌農学校の演武場として、二代教頭ウイリアム・ホイラーの構想に基づき、明治11年(1878)に建設されたものである。設計は開拓使工業局。札幌農学校は兵学科を設置し、生徒の兵式訓練や体育の授業を行うために演武場を建設した。明治14年(1881)に時計塔が付設され、8月12日の運転開始から現在まで、当時の姿のまま時をきざみ、鐘を鳴らし続けている。明治39年(1906)に現在地に移設されるまでは、現在地から約130mほど北東寄りにあった。ちなみに、時計塔正面下部の「演武場」と書かれた木額は、明治維新の元勲岩倉具視の筆によるものである。」(※)
JR札幌駅南口広場では、祭響スコブル、苫小牧信用金庫、GOGO'S&クワザワグループ 、美幌峠太鼓・遊遊天舞チームなど、元気溢れる演技を披露していた。
2002年のYOSAKOIソーラン祭りは参加数は340チーム。札幌市内チーム、sousthチーム、norsthチーム、全国学生チームに分かれた、計8000人規模の大編成チームも結成されるため、踊り子の人数は約4万4000人になる。
入賞チーム(一部)大賞・・・三石なるこ会準大賞・・・平岸天神、舞DoCoMo道知事賞・・・Wamies踊り子隊、美翔女札幌市長賞・・・新琴似天舞龍神・・・・・
祭りの中心となる大通、大通り西8丁目会場は最高の盛り上がりを見せる。ワオドリソーランでは「桂三枝さん」もマイク片手に踊り続ける。
「明治42年(1909)に逍遥地として整備されたのが、大通公園のはじめとされる。現在、西1丁目から12丁目までの束西約1.5kmにわたってグリーンベルトが連なり、家族連れや観光客、ビジネスマンの憩いの場となっている。現在の大通公園には、数多くの文学碑や彫刻が配置されている。おもなものとして、西3丁目に石川啄木歌碑、4丁目に吉井勇歌碑、5丁目に聖恩碑、6丁目に開拓記念碑。8丁目にはイサム・ノグチ作の「ブラック・スライド・マントラ」、9丁目に有島武郎文学碑、10丁目には、開拓長官黒田清隆と御雇外国人ケプロンの像がある。そして11丁目には、札幌の姉妹都市であるドイツのミュンヘン市から贈られた高さ23mの「マイバウム」などがあり、大通公園を散歩する楽しみの1つとなっている。」(※)
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旭川空港~小樽運河~北一硝子三号館~小樽オルゴール堂~祝津海岸~旧青山別邸~サッポロビール園~札幌