観光コース
稚内空港~宗谷岬~ノシャップ岬~稚内公園~稚内「日本最北端の地、宗谷岬の先端、北緯45度31分22秒の“日本最北端の地”を標す記念碑。北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と強調」を表している。海に向かってこの地に立つと、前方三方が海、正面に43km先のサハリンの島影が浮かび上がり、日本の最北端であることを実感できます。ちなみに東経は141度56分11秒。」(※)
「間宮林蔵は常陸国(茨城県)の農家に生まれた。幕府の蝦夷地取締御用掛雇として蝦夷地に渡り、箱館で伊能忠敬と出会ったとき、26歳とも21歳ともいう。のちに忠敬から測量技術を伝授され、忠敬がやり残した厚岸湾以東の東蝦夷地、および西蝦夷地の測量を行った。
初めて日本から樺太に渡り、樺太が島であることを発見した探検家、間宮林蔵の偉業をたたえた立像。林蔵は、世界地図に日本でただ一人「間宮海峡」という日本人名を残した。」(※)
ノシャップ岬のシンボル、赤と白のストライプが目を引く稚内灯台は、高さ42.7mと全国で第2位の高さを誇る。現在の灯台は2代目で、明治33年に建てられた初代の灯台は映画「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地になった。
JR稚内駅から北のノシャップ岬に向かう途中、禅徳寺脇の坂をのぼると、稚内公園に至る。かつては貯水池や遊園地・スキー場などがあったが、今は散歩路と博物館がある公園になっている。丘陵上には、開基百年記念塔・北方記念館がある。
「昭和53年(1978)、稚内郡役所設置100年・市制施行30周年を記念して、海抜170mの稚内公園丘陵に建設された。1・2階部分が北方記念館として、稚内の歴史と文化サハリン(樺太)関係の資料を展示し、また、地上70mの展望室からは、サロベツ原野から利尻・礼文、サハリンまで展望できる。」(※)
「稚内を代表し、かつ象徴する建造物である稚内港北防波堤ドームがある。大正11年(1922)には旧国鉄宗谷線が、昭和元年(1926)には天塩線が開通し、鉄道と一体となった港湾都市が形づくられた。稚内港北防波堤ドームは、アジア・太平洋戦争の終戦までは、稚内・大泊間の稚泊航路、稚内・本斗間の椎斗航路の北海道側の玄関口として運用された。」(※)
利尻山はその美しい山容から「利尻富士」とも呼ばれ、日本名山百選に選ばれている。貴重な高山植物の宝庫でもあり、山頂からは島全体をはじめ礼文島、サロベツ原野、遠くサハリンまで一望できる。鴛泊港登山コースの三合目には、日本名水百選に選ばれた湧き水「甘露泉水」があり、訪れる人の喉を潤している。
礼文島は北緯45度30分、東経141度4分。日本最北端の島、礼文島は、珍しい高山植物が春から夏の終わりにかけて咲く「花の島」として知られている。本州では2000m級、北海道でも1600m以上の高山でしか見られない可憐な花が、海抜ゼロメートルで咲く、ここは「海の上の北方植物園」である。
特定国内希少野生植物種に指定されている礼文島の固有種。淡い黄色の花が上品で美しい。高山植物培養センターでは低温管理により8月中旬まで楽しむことができる。
礼文島には風向明媚な景勝地も多く、最北端のスコトン岬からはトド岬や、晴れた日には遠くサハリンの島影も一望できる。険しい崖に囲まれたゴロタ岬やエメラルドグリーンの澄海岬の近くにはレブンアツモリソウの群生地も広がる。
鴛泊港から、利尻富士や礼文島の素晴らしい景色を望みながら海岸線を行くと、そこは原生林に囲まれた姫沼。散歩路が整備され。気軽な散歩コースとして人気がある。天気の良い日には、湖面に映る美しい「逆さ富士」も見られる。
明るく開放的な雰囲気の湖。散歩路からは色とりどりの季節の花や日本最北限のアカエゾマツの原生林が観察できる。オタトマリ沼の風景は北海道銘菓「白い恋人」のパッケージデザインになっている。
利尻島最大の湿原・南浜湿原は、植物の宝庫で、学術的にも貴重な湿原・木道から可憐な野の花が観察でき、バードウォッチングも楽しめる。周辺には、沼浦キャンプ場や沼浦展望台、利尻島郷土資料館などの見どころも点在している。
仙法志海岸からは、鋭く猛々しい利尻島を望むことができる。周辺は、抜群の透明度を誇る海岸を中心とした、仙法志御崎公園。園内の磯に作られた自然磯観察場ではコンブやウニが観察でき、夏のあいだは可愛らしいゴマフアザラシの姿も見られる。また。公園の周辺には、利尻島のれ歴史や文化を紹介する利尻町立博物館がある。
利尻島の西海岸は、礼文島を間近に望む景勝地が点在している。澄み渡った海や変化に富んだ海岸線、夕陽の美しさを堪能できるスポットが多くある。
見返台園地展望台は、利尻山登山沓掛コースの入り口(五合目にあたる)になっており、高山植物とふれあいながら本格的な登山が体験できる。
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