「宇奈月・欅平間約20.1kmを走る、昭和12年(1937)に欅平まで開通した。電源開発作業専用鉄道のため、旅客扱いはしなかったが、それでも乗車を希望する人には、「命の保障はしません」と念を押して、乗車を許可したといわれる。アジア・太平洋戦争中には「戦時体制」によって、日本発送電株式会社に移管され、戦後、関西電力株式会社の経営となり、昭和28年(1953)に地方鉄道となり、旅客輸送を本格的に開始した。」(※)
富山県最大の観光地の1つである黒部峡谷探訪の足として、年間120万人以上の利用者がある。大量の積雪と雪崩などの危険があるため、冬期には、線路や橋が撤去される。
ヨーロッパの古城を想わせるメルヘンチックな外観の新柳河原発電所。
後曳橋は峡谷の中で一番峻険な谷、黒部峡谷の支流黒薙川に架かる橋。高さ60m、長さ64m。谷を見下ろすと、その深さに驚き思わず後ずさりをするということからこの名がついた。