今回の「第2回江の島流鏑馬・武者行列」では、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に扮した武者行列が見られた。
騎射の執行に先立ち、奉行が「天下泰平、五穀豊穣、国民安堵」を祈念する。
武田流流鏑馬は、明治以降、武田流第44代竹原椎路の高弟で代見格の井上平太(旧細川藩士)の系統を金子有燐が、鎌倉を活動拠点として継承。古式弓馬術の保持、発展のため、全国各地で流鏑馬を披露している。
騎射で使用する「式の的」は、一尺八寸四方で、檜板を網式にあみ、その上に白紙を貼り青黄赤白黒の五色を丸的を表し、的の後ろには四季の花が添えられる。
競射で使用する「板的」は、一尺四方の板を的にしており、的中するとパーンと乾いた音がする。
流鏑馬神事の最後「凱陣の式」では、最多的中者が検分を受ける。太鼓が3つ打った後、奉行の「エイ・エイ・エイ」の声に続いて射手と諸役一同が「オー」と唱和する。