園内では、約1万年前の富士山の噴火の際流れ出た溶岩の上に実生した樹や、野鳥を観察することができる。
楽寿館西側の常盤の森は、溶岩塚上に生育している樹木が繁茂している。樹種で30数種あり、本数の多いものはイロハモミジ、アラカシ等である。
郷土資料館は三島の歴史文化を学ぶことができる。期間限定で企画展も開催されている。
楽寿園は、明治23年(1890)に小松宮彰仁親王が別邸をつくったのがはじまりである。その後、明治44年(1911)季王家に所有権が移り、昭和27年(1952)に三島市が買収した。敷地は約7万㎡である。
小浜池は溶岩の間からの湧水により毎日水位が変化するが、近年は渇水時が長く、最近では平成23年(2011)に満水となった。
楽寿園の小浜池を源流としているこの川は、そこに小松宮別邸があったことから「宮さんの川」と呼ばれている。もとは三島南西部への農業用水で、水量が豊富で清らかな流水だった頃は、生活用水であり、子供たちの夏の遊びでもあった。
【紅葉の季節】
楽寿館は高床式の数寄屋造りの建物で、大広間の格天井や襖・杉板戸などには、明治時代の日本画が描かれている。
梅御殿は小松宮家の別邸として、楽寿館とともに建造された木造2階建の建物である。池に臨む主座敷の床柱に太い梅の木が使われていることから「梅御殿」と呼ばれるようになった。
菊まつり期間中には、コロナ禍の終息を祈り「菊の盆景 東大寺」、東海菊花大会などを楽しむことができる。
お休み処「桜」付近では、10月桜・皇帝ダリアの花が綺麗である。