五月晴れの日曜日、栄区・金沢区に広がる金沢自然公園周辺の緑地帯のハイキングコースを散歩した。初夏のさわやかな森林を楽しむ人達で、沢山ある散歩ルートのいずれも賑わっていた。
金沢八景駅を降りて、環状4号線を上郷町に向って1時間ほど歩く。金沢区から栄区に通じる相武随道の中では、車の騒音と排気ガスに悩まされ、「もう絶対にここは通りたくない」と自問自答しながら歩いた。確かに、500mほどのうす暗いトンネルの中を歩いている人は誰もいなかった。
源氏ヶ丘バス停から右に入り、約5分歩いた所に「上郷・森の家」がある。新しい本館の建物には、宿泊施設、ミーティングルームや9種類の風呂とサウナなどがある。
(ホームページ上郷森の家・森の食堂)
少し小高い所にある多目的広場では、バ-ベキューを楽しむ数組の人達がいた。直ぐそばの森からは「ホーホケキョ」と鳴くウグイスの声が聞こえ、自然を身近に感じることが出来る絶好の場所である。
横浜自然観察の森から関谷奥見晴台に出て、横浜横須賀道路の陸橋を渡り金沢自然公園へ向った。陸橋からは景観も良く遠くの八景島もはっきり見えた。
この辺りの丘陵一帯は、横浜市の南部に指定されている円海山、北鎌倉近郊緑地保全区域に含まれ、釜利谷、氷取沢、瀬上、金沢といった四つの市民の森にも接しており、一大緑地圏を形成している。
金沢自然公園は「動物園エリア」と「植物区エリア」に分かれ、「動物園エリア」では、おもに大型希少草食動物の展示が行われ、日本でココだけでしか見られない動物をはじめ、世界でも絶滅の危機に瀕している動物が飼育されている。また、「植物区エリア」には、動植物の展示コーナーのある「ののはな館」、自然散歩路などがある。
ののはな館から氷取沢市民の森へ向う道は、ちょっと迷いやすい所だが、釜利谷JCTの下を通り、十分ほどで「なばな休憩所」へ着いた。
氷取沢市民の森は、円海山を頂上にした馬てい型の森で、山頂の広場からは横浜港や相模湾が見える。
ただ、森林の中の道を登ったり、下だったりの連続で随分疲れる。そして、森林の道では人陰も少なく、「マムシ(毒ヘビ)が出ます」の立札を多く見かけ、あまりいい気分で歩くことが出来なかった。
瀬上市民の森は地形の変化に富んだ敷地内は、瀬上池を中心にして自然のままの雑木林が広がっている。
池の下広場に着くと、今日は金沢自然公園周辺ハイキングコースの全体を歩いた充実感はあった。