国民的な大スターだった石原裕次郎十三回忌が、鶴見区の總持寺で行われ、全国から約20万人のファンが詰めかけた。
JR鶴見駅前には、ちょっと遅い9時半過ぎに着いた。そして駅構内から西出口に出るだけで約1時間もかかる混雑ぶりである。駅前通りに出ると、今度は参列者の行列が入り乱れており、あちこちで罵声が飛び交う異様な雰囲気である。道路反対側の行列の最後尾に付くために、總持寺とは反対の北方向に歩き第2京浜の「下末吉交差点」に出る。この辺りで、参列を諦める人が多く出る。
第2京浜の横浜方面の緩やかな坂道は、車道の左端を小走りで先を急ぐ人達で一杯になる。列の折り返し場所「岸谷交差点」までの3kmは、まさに耐久レースの様相だった。そして年寄りの悲壮な顔しての歩きには、見るのも辛い感じがした。JR鶴見駅前から5時間程歩いたが、いつ總持寺に着けるか全く予想もつかず、結局「稲荷神社前交差点」へ戻った所で参拝を諦めた。ここから、京急新子安駅へ歩いた。