ゆかりの地
前田利家は、江戸幕府成立以前に死去したが、前田家の礎を築いた人物として初代に数えることが多い。織田信長に心酔し、旧友の豊臣秀吉をもり立て、徳川家康との距離を注意深く測りながら、ついには広大な領地を獲得。領内の検地を行って、いち早く兵農分離を進めるなど、制作面では堅実路線を選んで後代に規範を示した。
加賀一向一揆の拠点となった金沢御堂跡に築かれた城。賎ケ岳の戦い以降、加賀藩藩祖前田利家により改修きれ、江戸期を通じて加賀百万石の本城となった。内と外に二つの総構をもった城で、主要部に高石垣、外郭には土塁を築いて防備した。天守は築かれたが焼失した。枡形を構成する三の丸の石川門などが現存している。