ゆかりの地
徳川斉昭は、寛政12年(1800)に七代藩主治紀の三男として江戸の小石川水戸藩邸(後楽園)に生まれ、30歳で藩主に就任した。就任後すぐに藩政の改革に取り組み、倹約の徹底と追鳥狩の実施、藩内総検地、弘道館と偕楽園の造成、定府制の廃止など諸政策を推進した(天保の改革)。
弘道館は水戸藩九代藩主徳川斉昭の発意により、藤田東湖や会沢正士斎らの意見を用いて創立された藩校で、天保12年(1841)の創立以来、多くの人材を教育して後期水戸学の中心となった。尊皇攘夷運動に大きな影響を与えた。
偕楽園は水戸藩九代藩主徳川斉昭が「民と階に楽しむ」という趣旨に基づき自ら構想を練り創設したもので、天保12年(1841)4月に建設に着手し、翌13年7月に竣工開園した。