ゆかりの地
孔子は中国の春秋時代の人で儒家の祖。仁の徳による政治を唱えた。「論語」は 孔子の言行録をまとめたものである。15歳で学問を志し、やがて魯に仕えて国政にかかわった。孔子の助言で魯の政治は安定したものの、その後、用いられなくなったために魯を去り、14年間にわたって衛、陣、鄭と諸国を放浪。69歳の時に魯に戻り、以降は弟子の教育と著述に専念した、弟子の数は3000人にもなったという。
この孔子像(複製)は孔子第75代の子孫である孔健氏が、同家に伝わる孔子像をもとに上海交通大学青銅芸術研究所に依頼し制作されたものである。
孔子廟(大成殿)は、寛文8年(1668)四代将軍徳川家綱の時に造営されたもので、中国明朝時代の聖廟を模したものと伝えられている。
孔子廟・中国歴史博物館は西洋風のたたずまいのなかに、突如あらわれる中国華南地方の建物が対照的である。明治26年(1893)長崎華僑の募金と清国政府の援助でたてられた孔子廟は、昭和42年(1967)に資材を香港・台湾から運んで、台湾人職人によって大修理された。