住吉ざくら(花の名所100選)は、商店街に隣接した街中の花園。昭和26年(1951)に市街地を流れる渋川沿い2・6kmの場所に500本のソメイヨシノを植樹したのが始まり。毎年4月の第1土曜か日曜日には、近くの中原平和公園の野外音楽場で市民参加のパレードや音楽祭を開催しており、それが20数回を数えていることから地元の人たちの花見の場所として人気があった。
住吉ざくらの見物には東急東横線元住吉駅の東口から500mほどつづく商店街を抜ければ綱島街道に出て、渋川に架かる橋も眼前に現われ、そこが中心地である。
桜並木は川幅10mほどで直線状に流れる渋川の左岸につづいている。かつては、両岸に500本あった桜木だが、現在は切り減らされ252本を残すだけとなったが、下流で矢上川さらに鶴見川に合流する渋川の水面に映える桜花の美しきは十分残している。