元治元年(1864)江戸幕府と外国人側との間に結ばれた横浜居留地覚書の第1条で競馬場の設置が定められた。そして慶応2年(1866)ここ根岸の丘に本格的な近代競馬場がつくられ、翌年1月からレースも行われた。
昭和4年(1929)、J・H・モーガン設計の鉄筋コンクリート造り、高さ約30mの巨大なスタンド(一等馬見所)が完成した。しかし戦争のため、昭和17年(1942)を最後に根岸競馬場でのレースは幕を閉じた。
根岸競馬場は、昭和18年(1943)に閉園となるまでハマの競馬ファンに親しまれていた。その後昭和44年(1969)までの間、駐留軍のゴルフ場となっていたものを市民の憩いの森とするため整備が進められて、昭和52年(1977)に、樹林と広い芝生を目玉とするゆとりある静かな根岸森林公園が誕生した。
園内には、はじまりの森、イチョウの森、どんぐりの森など、色々な森があり、市民の憩いの場になっている。
【梅林 2月】
花見の季節には、「根岸森林公園梅まつり」が開催され多くの花見客で賑わいを見せる。
2月中旬から3月上旬にかけて、梅林では70品種・280本の梅の花が見頃を迎える。
梅林の真中付近にある立派な「藤牡丹枝垂」では、多くの花見客が写真を撮りながら花見を楽しんでいた。
根岸森林公園と隣接した根岸競馬記念公苑には、馬の博物館(馬の博物館)と ポニーセンターがある。
ポニーセンターでは、サラブレッド、日本在来馬、ポニーをはじめ、様々な品種の馬と直接触れることができる。
館内は、馬と人との交流によって生まれた様々な文物、常設展示では自然・歴史・民族・美術工芸・競馬などの幅広い分野にわたって紹介されている。
【桜 4月】
横浜随一の桜の名所で、大岡川のプロムナード沿いには桜並木(約500本)が続く。
春の嵐、大岡川の桜吹雪と花筏です。(清水橋~弘岡橋)