旧田浦梅林は昭和9年(1934)に皇太子明仁親王殿下の御生誕を長く寿き奉じるため、大六天宮の鎮座します山林に田浦梅林組合員36名が一致協力して梅の幼樹、中樹併せて700本を記念植樹したものです。
大六天神社は旧田浦梅林山頂近くの樫の大樹の下にあり、村人達が、鎌倉時代に海の幸、山の幸、大山咋命、萱の姫、山神、水神の四神を合祀したのが始まりと伝えられている。石の祠に大六天神を祀り五穀豊穣を祈り、火難、水難、病難の守り神として信仰されていた。
旧田浦梅林を含めて三浦半島最大の梅林で、約2000本の梅が咲く。青軸、白加賀の白梅、養老の紅梅などが咲き誇る梅の名所になっている。
田浦梅の里の山の頂上付近には、アスレチック、キャンプ場、芝生広場、展望台があり、のんびり過ごすのに最適な場所であった。
展望台からは、横浜ランドマークタワー、大型船が往きかう東京湾や遠くに房総半島などが望めるおすすめの観光スポットです。
山頂奥にある「田浦青少年自然の家」では、無料のお茶をいただき休憩することができた。
田浦梅林から塚山公園までは約60分で着く、ハイキングコースであったがあまり歩いている人は少なかった。途中、塚山公園手前辺りが浦賀道の十三峠付近です。
浦賀道の十三峠付近は、杉やアオキなどの常緑樹が多く、深い山を思わせる十三峠。道幅は狭いが歩き易い。時たま鳥が木から木へと声をあげて飛んでいる。とても静か。江戸幕府の後期、尊皇攘夷で急を告げる時代。江戸防備のため浦賀に奉行所が移され、江戸と浦賀の間は人馬の往来が多くなった。その道を浦賀道と呼んでいた。
塚山公園はウィリアム・アダムス(三浦按針)夫妻墓を中心につくられた公園で、展望台からは眼下に東京湾が見渡せる。春には約千本の桜が咲き誇る名所(花の名所)でもある。
「慶長5年(1600)、そのころ外国貿易に関心をもっていた徳川家康は、リーフデ号の水先案内人でイギリス生れのウィリアム・アダムズとオランダ人航海士ヤン・ヨーステンを貿易・外交の顧問として迎え、江戸の埋立地に屋敷をあたえだ。東京駅八重洲口に名の残る八重洲はヤン・ヨーステンから、町名変更によって今はないが、日本橋安針町の町名はウィリアム・アダムズの日本名、三浦按針に由来したものである。」(※)
塚山公園から山中町側へ下って横須賀IC横に出て、池上から横須賀しょうぶ園に向って歩いた。