川崎市の西北部に位置し、多摩丘陵の一角に175.9ヘクタールという広大な計画区域の生田緑地は、昭和16年(1941)、等々力緑地などと同様、防空大緑地の一つとして都市計画決定された。直ちに用地買収事業が始まり、約50パーセントの買収が進んでクヌギ、コナラ、ハンノキ等の自然林の景観を生かしながら中央広場、奥の池、ばら苑、菖蒲園等がある。
ハナショウブが咲きほこる菖蒲園。毎年6月中旬頃に、紫や白色のハナショウブ約2,800株が一面に咲き誇る。
広い中央広場では、近くの園児たちが元気よく遊んでいた。
D51型蒸気機関車は、昭和15年(1915)4月12日、日本車両で造られ、北陸線、山陽線、山の手線などでおもに貨物輸送に活躍した。
この客車は、昭和23年(1948)に日本車両製造株式会社で造られ、国鉄常磐線経由東北線の上野~青森間を約37年間に555万km、走りつづけ、昭和60年(1965)3月4水戸機関区で廃車となった。
1F展示室では川崎の自然を「川崎の大地」「丘陵の自然」「街の自然」「多摩川の自然」「生田緑地ギャラリー」の5つのコーナーに分けて紹介している。他に、プラネタリウム、天文展示、天体観測スぺースなどがある。