観光コース
富山駅~富山城址公園~富岩運河環水公園~富山駅富山駅は、JR西日本(北陸新幹線ならびに在来線の高山本線)・あいの風とやま鉄道の駅である。
「富山の和漢薬のかおり」が、平成13年(2001)10月30日、環境省「かおり風景100選」として選定された。
平和群像は、未来永劫の平和を祈念し人類の至高の英知を現わす自由と正義、希望と真理を象徴するモニュメントとして、原型製作者 松村外次郎のもと渡辺義知氏ら数名が協力して富山市制60周年と平和記念の一環として、昭和24年(1949)9月にコンクリート製で建立された。
富山市郷土博物館は昭和29年(1954)に戦災復興事業の完了を機に、富山城址一帯で富山産業大博覧会が開催された。その際、記念の恒久建築物として建設された。郷土の歴史・文化を紹介する博物館として、市民に親しまれている。
鉄御門の両側の石垣上には、当初は二重櫓と多門櫓の建設が予定されていたが、幕府の許可が下りなかった。
「枡形前面に一の門を南向きに置き、内部西側に東向きの鉄御門が配置される構造であったが、一の門は計画のみに終わった。鉄御門は石垣上に載る櫓門ではなく、格式を示す藥医門である。
鏡石は慶長年間(1596-1615)まで遡ると考えられるが、17世紀半ばの富山藩成立期の改修で解体・再設置されたようである。南側の土橋通路から見て、西面に一つ、東面に二つ、北面に二つの計5石が見られる。」(※)
複合連結式・望楼型の三重四隅の模擬天守として、彦根城、犬山城などの現存天守を参考に建てられた。内部は富山市郷土博物館となっている。展示では、富山城の築城から明治時代以降の城址の変遷に至るまで、400年以上にわたる歴史を紹介している。
「富山城は16世紀をなかばに、射水郡・婦負郡守護代神保長職によって築城されたのが最初である。織田信長の家臣佐々成政も入城したが、特別の改築をせず、その後、加賀藩初代藩主前田利長が、隠居所として入城した。しかし、慶長14年(1609)に焼失したため、本格的な城と町づくりは、万治3年(1660)に富山藩初代藩主前田利次が、居城を富山城に定めて以降のことである。以後、明治6年(1873)に廃城となるまで 214年間にわたって富山藩十三代の藩主の居城となった。」(※)
嘉永2年(1849)、十代藩主前田利保ば贅を尽くした千歳御殿(隠居所)を建設した。約180坪の能舞台を含めた御殿は、面積約1000坪という大規模なものである。
屋根瓦は、3枚重ねの本瓦葺きとなっている。これは、上の1枚が割れても下の1枚が水を受けることで、雨漏りを防ぐ構造となっている。
「越中守護に任じられた佐々成政は、天正10年(1582)富山城に大改修を施するが、本能寺の変を経た天正13年(1585)、豊臣秀吉の率いる10万の大軍に城を囲まれ降伏した。成政は、「何事も かはりはてたる 世の中に 知らでや雪の白くふるらん」と詠んだ。
富山城の石垣は、県内の早月川や常願寺川産の玉石などを割って使用したり、あるいはそのままの形の石が、「野面積み」技法で積まれている。」(※)
「富山藩二代藩主前田正甫。初代藩主である父利次の後を受け、文武の振興を図り、新田開発や産業育成など、藩政の充実に力を注いだ。正浦が所持する丸薬反魂丹が、江戸城内で腹痛を訴えた大名の痛みを治めたことをきっかけに、富山の薬は名を挙げた。正浦の命で諸国に行商させたのが富山売薬の始まりと言われている。」(※)
本丸庭園跡地に和風庭園が新たに築造されている。
十代藩主前田利保は、嘉永2年(1849)に東出丸(現在の桜木町一帯)に千歳御殿を築城した。桜を多く植えて風致を添えたので千歳桜といった。後代、桜が老化したので、昭和9年(1934)風雅会が三十五周年を記念して「千歳桜の碑石」を建て、新しく松川の堤に桜の植樹を行ったので、県下でも有数の桜の名所になっている。
富山城の遺構として、唯一残る千歳御殿の薬医門は、市内旧地主宅に移されていたが、平成19年(2007)に、城址公園内に移築された。
園内の中心には天門橋があり、世界一美しい「スターバックスコーヒー」やフレンチレストラン「ラ・シャンス」などがある。夏まつりの花火大会では、大勢の人で賑わう。
富岩運河は、神通川に平行して建設された、富山湾と富山駅北を結ぶ、全長約5.1kmの運河である。
1時間10分のクローズでは、途中、見どころ中島閘門(国重要文化財)で最大水位差2.5mの「水のエレベーター」を体験して、岩瀬カナル会館着くコースがある。
富山県美術館を鑑賞した時(2019.7.26)には、「チェコ・デザイン 100年の旅」企画展が開催されていた。
富岩運河環水公園から中島閘門までの両側には遊歩道が設けられ、ウォーキングやジョギングに利用できる。
昭和9年(1931)に完成し、富岩運河といたち川間の水位差(60cm)を調節している。平成14年(2002)に国登録有形文化財に登録されている。
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