【ハギ 9月】
宝戒寺は天台宗、山号は金龍山、開山は天台宗の僧・円観慧鎮、開基は後醍醐天皇、創建は十四代執権北条高時の邸跡に、建武2年(1335)、初代将軍足利尊氏が建てたといわれる。
江戸時代には、天海僧正が関東における天台宗の本寺として、寺の維持相続を徳川家康に懇願している。参道から境内一面にかけて咲き誇る白ハギは名高い。
本尊は地蔵菩薩像で、貞治4年(1365)三条法印憲円という仏師が作ったと伝えられる。左手に宝珠、右手に錫杖をもち、鎌倉地方の南北朝期の作風を伝え、子育経読地蔵の名で親しまれている。
毘沙門天は、鎌倉・江の島七福神の1つに数えられている。
歓喜天には鎌倉期の歓喜天像が安置されている。この像は土紋装飾をもつ像頭人身の双身像であるが秘仏で公開されていない。
德祟大権現堂は、十四代執権北条高時の木像が安置されている。
【福寿草 2月】
初春の2月には、境内に福寿草の花が見られる。
【梅・椿 3月】
令和4年(2022)のNHK大河ドラマ「鎌倉殿13人」が放送中で、境内は梅・椿の花見客で賑わっていた。
沢山の椿が植えられており、鎌倉・椿の名所になっている。