初代将軍源頼朝が衣笠城で戦死した三浦大介義明の菩提を弔うために建てた真言宗能蔵寺の跡で、音阿上人の建立と伝えられる。本堂には義明の守護仏といわれる本尊の阿弥陀三尊像と、子育観音といわれる聖観音像が安置されている。
本堂右手の五輪塔2基は、三浦大介義明の墓と、治承4年(1180)石橋山での敗戦後に三浦へ引き返す途中、平家方の畠山重忠軍に殺された多々良三郎重春の墓で、鎌倉時代末から南北朝時代のものと言われる。
境内裏手には三浦一族の墓があり、百余基の五輪塔が並ぶ。
【ミモザ】
3月に入ると、本堂手前のミモザの黄色い美しい花が見頃を迎える。元々あった木は、平成24年(2010)の大風で枝が折れる被害があったとのこと。現在は、横に植えられていた木が大きくなり立派な花を咲かせている。