東本願寺は真宗大谷派の本山「真宗本廟」である。西本願寺(浄土真宗)の東に位置するため「東本願寺」や「お東さん」とよばれている。親鸞の死後、その末女覚信尼が文永9年(1272)に東山の大谷に廟堂を建てたことに始まる本願寺である。
御影堂門は南禅寺三門・知恩院三門と並んで京都三大門と称されている。
「御影堂は棟梁伊藤平左衛門により16年の歳月を費やして竣工したもので、古建築の伝統様式の技法に則った、当時の木造建築技術の集大成ともいえる大建築物である。正面76m(42間)・側面58m(32間)・高さ38m(21間)におよび、重層式の入母屋道で、畳の数は927枚を数え、屋根には17万5967枚もの瓦が使用されており、木造建築としては世界最大の建築面積を誇る。巨大な材木を曳くために、女性門徒らが集めた女人の毛髪を綱に編んで寄進した毛綱も残されている。」(※)
阿弥陀堂内中央須弥壇の厨子には本尊阿弥陀如来が安置され、向かって右側には聖徳太子、左側には法然の御影がかけられている。