龍巻地獄は天然の間歇泉で一定の時をおいて噴出する。間歇泉の周期的な噴出構造は地下の水圧と沸騰温度との微妙な関係によって起きると考えられる。気圧の高い地下深くで熱せられた湯は摂氏150度にも達するが、噴出直後に減圧によって気化し100度以下となる。

　海地獄は、別府の地獄の中で最も広大であり群を抜いている。卵を入れた竹籠を青い地獄の湯に浸けて茹でた温泉卵が名物である。海地獄は、神秘的で涼しげなコバルトブルーの池、摂氏98度もある。

　別府温泉のシンボル、竹瓦温泉がある。別府温泉の歴史は古く、『豊後国風土記』に「赤湯泉　群の北西にあり。此の湯の穴は、郡の北西の竃門山にあり」と記され、奈良時代からその存在が知られていた。赤湯の泉とは、血の池地獄を指すと考えられる。

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