散歩コース
金町駅(JR常磐線)~水元公園~金町駅(JR常磐線)都内で唯一の水郷の景観をもった公園で、四季折々の眺めは訪れる人々を自然に親しめる。春は桜が咲き、6月に入ると、約100種14,000株のハナショウブが色彩のリズムを奏でる。園内にはポプラ並木やメタセコイアの森、ハンノキなど水辺に強い樹木が生育し、ハナショウブ、スイレン、コウホネといった水生植物を多く見ることができる。
【ハナショウブ 6月】
花菖蒲はノハナショウブを原種として、江戸時代から江戸堀切菖蒲園を中心に品種がつくられてきた。現在では2000種以上の品種があり、当園には堀切菖蒲園と明治神宮御苑から譲り受けた古い江戸花菖蒲を含めて約100種がある。
【アジサイ 6月】
【スイレン 6月】
【樹木】
ハンノキ(榛木)は、水元公園を代表する落葉樹で園内には約1,300本ある。北海道から九州まで分布している。平地の湿ったところに多く、浅い水中にまで生育するほど耐湿性の強い落葉高木である。
メタセコイヤは化石が先に発見されたが、昭和20年(1945)に中国に自生しているのが発見され、「生きている化石」として有名になった。陽樹で成長がきわめて早く、適潤の排水のよい肥沃地に適しているが、水湿地でもよく育つ。水元公園には全部で1,900本植えられている。
タブノキは暖地の照葉樹林の代表木である。たいへん強い木なので、公園や海岸に近い工場緑化樹に植えられる。大きいもので30mほどになる。若いときはクスノキに似ているが、材質がやや劣るのでイヌグスとも呼ばれる。木の皮は薬用に、木の汁を黄八丈などの染料として使われる。水元公園の中には古木、若木を含めて約220本ある。
クスノキ(楠)は暖地産の木のため、雪には弱く、大雪のあとには腕ほどもある太さの枝がたくさん折れてしまう。シイやカシなどより葉の色が明るいのでさわやかで優しい感じがする。また、虫よけのショウノウをとる木として有名で、葉をもむとよい香りがする。関東以南では近頃は街路樹や公園樹としての利用が多く、初夏の頃の若葉は美しい。水元公園には約700本ある。
アキニレ(秋楡)はやや湿地を好み、川原や荒地などに自生する落葉高木である。同じ仲間のハルニレは春に花をつけるのに対し、9月頃たくさんの小さな花をつけるのでアキニレの名がある。
クヌギ(椚)は山地に生える落葉高木で高さ15mぐらいになる。植林もされる。樹皮は灰褐色で厚く、縦に不規則な裂け目がある。堅実は径2cmほどの大型の球形、翌年の秋に熟する。
ラクウショウ(落羽松)はメタセコイヤによく似ている落葉性の高木針葉樹である。北米南部からメキシコにかけて生育し、成長は早く、原産地では樹高50m、直形2.5mにもなる。このラクウショウもメタセコイヤと同じく、化石となってヨーロッパの各地で出土されている。
ヤマモモ(山桃)は自ら肥料分を作る能力があり、さまざまな環境に適応できるので、公園や街路樹、生け垣などにも使われる。雌雄異株で、メス木の枝先には6月下旬~7月上旬頃紫赤色の甘酸っぱいマツヤ二の香りのする実がなり、四国や九州では果物や果実酒として利用されている。カラスやムクドリの大好物でもある。水元公園には約300本が植栽されている。
シラカシ(白樫)は幹はまっすぐに伸び、大きいものは20mにもなる。樹皮が黒いので別名クロカシとも呼ばれるが、材質は白いのでこの名がついている。少し湿ったところに好んで生え、秋にはドングリをつける。
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