大倉幕府は、初代将軍源頼朝・三代将軍源頼家・三代将軍源実朝三代の鎌倉幕府将軍や尼将軍北条政子の時代の幕政の中心で、鶴岡八幡宮の東側の大蔵の地に置かれた。嘉禄元年(1225)、三代執権北条泰時は、若宮大路の宇都宮辻子に幕府を移した。
宇津宮辻子幕府は四代将軍藤原頼経が、尼将軍政子の死後、三代執権北条泰時らとともに、幕府を源頼朝以来の大倉から鎌倉の中心部に移したところである。嘉禄元年(1225)から嘉禎2年(1236)まで、藤原頼経、藤原頼嗣とここで政治を行った。
若宮大路幕府は嘉貞2年(1236)の鎌倉幕府の滅亡まで、約1世紀にわたって北条氏の執権政治が行われたといわれる。