二宮駅北口から数分で吾妻山公園入口に、ここから急な階段を登ると大磯の海岸線が美しく見えてくる。アスレチックコースやローラーすべり台を通り過ぎると展望台に出る。
二宮町を代表する公園。吾妻山(自然) の地形をそのまま生かし、起状に富んだ園内は約11万㎡と広い。展望台からの眺めもよく、また花の名所(春は菜の花や桜・初夏はアジサイ、夏にはカンナ、秋にはコスモス)としても知られている。
展望台からの眺めも素晴らしく、真白き富士山と丹沢の山々が身近に見える。山頂広場に咲く菜の花とすいせんの花に、訪れた人達はカメラを向けていた。
「吾妻神社の祭神は日本武尊とその妃弟橘媛命。社伝によれば、走水沖(走水神社)で海神の怒りをしずめるために海中に身を投じた弟橘媛の櫛(衣ともいう)が袖ヶ浦に流れついたのを埋めた地とか、弟橘媛がこの付近に勢力をもっていた師長国造の娘だったので、その形見を埋めた地などといわれている。」(※)
国道1号を国府津に向って歩くと、旧東海道の分かれ道に東海道一里塚の跡が建っていた。しばらく旧道を歩くと、また国道1号と合流する。
東海道(国道1号) 沿いには、多くの寺院がある。中でも親鸞聖人ゆかりの寺である真楽寺と弘法大師の筆塚が安置されている三宝寺を訪れた。
親鸞聖人ゆかりの真楽寺は、勧山と号する真言宗大谷派の寺院であるが、往古は聖徳太子の所縁によって創建された天台宗の寺院であった。親鸞聖人が関東の教化を終え、岐路の際に当地に立ち寄られたことが、この寺のはじまりとされている。
酒匂川の土手で休憩する。見晴らしも良く北風も弱かったのでのんびりと休む事ができた。広い河川敷はサイクリング広場で遊ぶ子供達、ジョギングや散歩を楽しむ人が目についた。
酒匂川渡しは、東海道五十三次道中の難所の一つで、古くは船渡しが行われていたが、延宝2年(1669)船渡しが禁止されて徒歩制(かちわたり)が施行された。
酒匂橋の上で写真を撮り、小田原城址江戸口見附跡を拝見しながらJR小田原駅まで歩いた。