散歩コース
新宿駅(JR山手線)~新宿御苑~新宿駅(JR山手線)【日本庭園】
日本庭園は、明治14年(1880)に設けられた宮中の御料のための鴨場に始まる。鴨池の周囲ではカンガルーなどの鳥獣が飼育され、明治24年ごろには、動物園の体裁が整えられた。明治36年(1903)、鴨場は日本庭園として整備され、動物園が廃止された翌年の昭和2年(1927)には、庭園の改装整備が行われた。
旧御涼亭は、皇太子(後の昭和天皇)の御成婚を記念して、台湾在住邦人の有志が造営、献上した建物。これは、大正12年(1923)の皇太子の台湾行啓を感謝して台湾側で募金活動を行ったところ、5万円の寄付金が集まったため、中国風の涼事を献上することになったもので、昭和2年(1927)10月に完成した。
【桜 2019年3月】
ソメイヨシノが開花する前に、3月上旬にはカンザクラ(寒桜)が見頃を迎える。
【風景式庭園】
徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷の一部が、明治に入り、農業試験場を経て明治39年(1906)に皇室の庭園となり、戦後昭和24年(1949)に国民公園として一般公開された。イギリス風景式庭園はゆったりと広がる芝生と、自然のままにのびのび育った巨樹が特徴になっている。
【桜 2019年3月】
横浜緋桜は、市内港北区の桜愛好家白井勲氏が長年にわたり研究を続け、寒緋桜と兼六園熊谷桜との交配により1970年代初頭に作り出した品種です。他の品種に比べ花の数が多く、葉が出る前に開花します。また、濃い鮮やかな紅色が特徴です。
【桜 2011年4月】
ソメイヨシノが開花する時期には、園内は色々な春の花が咲き誇る。
【中の池周辺】
【桜 2019年3月】
大きくて立派なシダレザクラには、多くのカメラ撮影する方が集まっていた。
【桜 2017年3月】
レストハウス前には、早咲きの大きな修善寺寒桜が花見客の目を引く。
レストハウス上から映した修善寺寒桜が美しい。
関東以西から九州にかけて分布する。早春に葉より先に花が咲く"まず咲く"が変化したのが名前の由来である。
3月頃に黄色い花を枝いっぱいに咲かせ、9月頃赤いグミのような実をたくさんつける。
【桜 2011年4月】
モモの八重咲きの咲分け品種。花は白花や紅花、桃色を咲分ける。絞りが入ることもある。
【桜園地】
【桜 2019年3月】
春爛漫の桜が満開で、園内は大勢の花見客で賑わっていた。
桜園地は、大きな大島桜が綺麗な花を咲かせていた。
【紅葉 12月】
内藤家下屋敷時代のものも継承しており、樹齢400年を誇る巨木ある。
江戸時代から明治時代にかけて、イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジなどを改良した多くの園芸品種がつくられ、広く親しまれている。 タムケヤマ(手向山)は、ヤマモミジ系で、葉はイロハカエデより大きく、直径5~10㎝で普通7裂する。花は濃紅色。花や翼果もイロハカエデより大きい。枝が枝垂れる品種も多く、春から紅葉するものを「紅枝垂」といい、緑葉のものを「青枝垂」という。
【スイセン 3月初旬】
地中海原産の球根植物で、房咲きスイセンの仲間である。花は冬から春にかけて咲き、芳香があり、切り花にも用いられている。
ニホンスイセンは、地中海原産の多年草で、古くペルシアからシルクロードを通って、中国から渡来したといわれる。フサザキスイセンの仲間で、全国の海岸に群生している。花は冬から春にかけて咲き、芳香がある。
【整形式庭園】
左右対称に美しく整形されたフランス式整形庭園の近代西洋庭園がある。
【玉藻池】
玉藻池は苑内でも特に古く、江戸時代の高遠藩内藤家四谷内藤新宿下屋敷の庭園に由来する。休憩所から見下ろすと、ゆるく短い斜面を描いて池に達する。池はあまり大きくはないが、奥が深く、周囲は厚い森に包まれ、冬には水鳥たちの憩いの場となる。
【大温室】
「新宿御苑大温室の歴史は、明治8年(1875)に、新宿御苑の前身である内務省内藤新宿試験場に約100m2のガラス張りの温室が建てられたことに始まる。明治26年(1983)に加温式の洋風温室が建てられ、洋ランをはじめ、熱帯・亜熱帯の植物などを栽培するとともに、技術者の養成・指導など、我が国の温室園芸の先駆的役割も果たしてきた。 」(※)
水位が安定している池などに生息する。葉は円形から広積円形で円の中心付近に葉柄がつき、その部分に深い切れ込みが入る。水面から高く突き出た茎の先端に花をつけ、夜や早朝にしか花を咲かせない種もある。
オヒルギは、奄美大島以南に分布し、花のがく筒が赤くてよく目立つので、「アカバナヒルギ」とも呼ばれる。成長すると40m前後まで高くなる。屈曲したループ状の気根を地上に出す特徴がある。
ヤエヤマヒルギは、熱帯から亜熱帯地域の海辺や河口の汽水域(海水と淡水が混じり合う地域)でみられる森林である。種子は枝から長くぶらさがる胎生種子で、これが落下して根を出し、生長している。
タコノキは、幹の下の方から気根と呼ばれる根が幹を囲むような感じでタコ足状に伸びる。海岸沿いなどに自生することが多いが、この気根が不安定な砂質土壌にもしっかり食い込んでアンカーの役割をして幹を支える。
ヒマラヤから東南アジア、太平洋諸島にかけて分布するセロジネは、森の中で木や岩にはりついて育つ着生ランである。花は白や緑など地味なものが多いが、3裂する唇弁の色や形は変化に富んで目立つ。
【旧洋館御休所】
旧洋館御休所は、皇室の御休所として宮内省内匠寮により設計され、明治29年(1896)に建築された木造平屋の建物で、1860年代から1890年代にアメリカの住宅建築を中心に流行したスティック・スタイルを基調とした現在では稀少な洋風木造建築である。
【内藤新宿・大木戸門】
四谷大木戸から追分までの一帯約1kmの高遠藩内藤家下屋敷の甲州街道沿いの一部が用地として割かれ、このため内藤新宿と呼ばれた。享保3(1718)年、八代将軍徳川吉宗が風紀紊乱の廉でいったん廃止したが、その後明和9年(1772)、老中田沼意次が、150両冥加金を年々上納する条件で再開している。
【千駄ヶ谷門】
新宿御苑は、明治初年、明治政府の殖産興業政策の一環として、農作物試作試験場として発足したが、明治11年(1878)、内務卿大久保利通によって試験場は農学校とされ、目黒の駒場農学校(現、駒場野公園)に移転した。
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