冬晴れの皇居一周を歩く
(東京)

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東京駅(JR東海道線)~皇居一周(皇居外苑から半蔵門まで)~東京駅(JR東海道線)

mark皇居(こうきょ)
和田倉橋
和田倉橋
和田倉跡
和田倉跡

 慶長7年(1602)頃の絵図には、門内には「一の蔵」があり、この門が「蔵の御門」と記されている。門の築造は、元和6年(1620)仙台藩初代藩主伊達政宗などによって行われ、寛永5年(1628)に熊本藩二代藩主加藤忠広により改築された。現在は枡形門の石垣と昭和49年(1974)に改修された木橋風の和田倉橋が当時の面影を残している。

和田倉噴水公園
和田倉噴水公園

 近代的な技術と伝統的な美観が融合した和田倉噴水公園は、昭和36年(1961)の建設以来、国民公園皇居外苑の主要施設して広く親しまれてきたが、「継続性と新たな発展」を主題に、和田倉地区が水と緑で構成された表情豊かで風格のある空間として、新たな整備が行われた。

皇居外苑の黒松林
皇居外苑の黒松林

 皇居外苑は一般には皇居前広場として親しまれている。江戸時代には西の丸下と呼ばれ、江戸城の巽(東南)を防備する拠点の郭として、日比谷入江を埋め立てて築造された。

桜田二重櫓(巽櫓)と桔梗濠
桜田二重櫓(巽櫓)と桔梗濠

 三の丸の辰巳(南東)の方向に位置する桜田二重櫓(巽櫓)は、江戸時代には本丸二の丸の辰巳にも櫓があったことから、それと区別するために桜田二重櫓と呼ばれていた。

桔梗門(内桜田門)
桔梗門(内桜田門)
坂下門
坂下門

 桔梗門は三の丸に入る南門で、江戸時代には内桜田門と呼ばれた。
 皇居前広場の北西に坂下門がある。江戸時代は西の丸下から西の丸への裏門として使われていた。現在では門内右手奥の宮内庁の通用門として使用されている。

宮内庁
宮内庁
蛤濠
蛤濠

正門石橋(めがね橋)
正門石橋(めがね橋)と皇居正門

 現在では一般に皇居正門に至る正門石橋(めがね橋)とその奥の正面鉄橋をあわせて二重橋といっているが、江戸時代に二重橋と呼ばれていたのは、現在の正面鉄橋(かっての西の丸下乗馬)のほうである。

平成最後の天皇誕生日一般参賀
平成最後の天皇誕生日一般参賀

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正門鉄橋(二重橋)
正門鉄橋(二重橋)
二重橋濠
二重橋濠

 二重橋濠が深いために木橋の橋桁を二重にしていたことから、2層の橋に見えたので、この名がつけられていた。現在の正面鉄橋は昭和39年(1964)新宮殿の造営に際してかけ直されたものである。

皇居正門
皇居正門

 西の丸の南西隅に設けられた二重櫓で、その両側に多聞も残っている。 伏見櫓は伏見城から移築したといわれる。江戸城には19基の櫓があったが、現存する櫓はこの伏見櫓と富士見櫓桜田二重櫓(巽櫓)の3基だけである。

正門石橋と伏見櫓
2011.2.13 冬晴れの皇居一周(時計回り)
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 馬場先門跡から西にすすむと、皇居で最も美しい景観の一つとされる正門石橋と伏見櫓前に至る。

皇居前広場
皇居前広場
皇居周回ランニング
皇居周回ランニング

馬場先門跡
馬場先門跡
馬場先濠
馬場先濠

楠木正成像
楠木正成像
日比谷濠
日比谷濠

 楠木正成(1294~1336)は河内国(大阪府)の土豪で、後醍醐天皇に加勢して建武の新政樹立に貢献し、かっては忠君愛国思想の象徴とされた人物である。楠木正成像は、別子銅山創業200年を記念して住友吉左衛門が寄与し、明治30年(1897)造立した。戦いに出陣する勇姿といわれ、人物を高村光雲、馬は後藤貞行が担当して制作した。

桜田門(渡櫓門)
桜田門(櫓門) (国重要文化財)

 桜田門は、天正18年(1590)、徳川家康の関東入国当時は小田原口(門)と呼ばれ、柵戸仕立ての門があった。寛永13年(1636)西の丸下の造成にともなって現在の桝形門の形式で築造された。古来以来この付近一帯を桜田郷といっていたことから、三の丸の桔橋門(内桜田門)に対して外桜田門と名づけられた。現在の門は、寛文3年(1663)に再建され、関東大震災後に修理されたもので、現在自由に出入りできる数少ない旧江戸城門の一つである。

桜田濠と桜田門
桜田濠と桜田門
最高裁判所
最高裁判所
三人の女性像
三人の女性像

 わが国の法の原点に立つ最高裁判所は、花崗岩で飾られた重厚な外装に特色がある。田原藩三宅家上屋敷の跡地に建てられている。

凱旋濠
凱旋濠
半蔵門からの桜田濠
半蔵門からの桜田濠

 半蔵門から西の丸の桜田門(外桜田門)にかけての桜田濠はゆるやかなカーブをえがき、土塁の上部にだけ石垣を築く「鉢巻土居」が濠の水に映えて、明るくやわらかな景観をみせる。

半蔵門
半蔵門
半蔵濠
半蔵濠

 半蔵門は皇居吹上御苑への道路であるが、江戸時代も江戸城内濠にかかる重要な門のひとつである。江戸時代の初期、徳川家康に仕え、忍者出身と伝える伊賀者同心を支配した旗本服部半蔵正成の組屋敷が門内にあったところから命名された。

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