散歩コース
鎌倉駅(JR横須賀線)~鶴岡八幡宮~鎌倉駅(JR横須賀線) 小町通りは、古くは瀬戸小路と呼ばれていた。鶴岡八幡宮への近道で、約600mの道の両側には各種の店が並び、鎌倉でもっとも賑やかな道です。
鉄ノ井(鎌倉十井)は、横大路と小町通りの交差点にある。かって扇ヶ谷に所在した新清水寺に蔵されていたと伝えられる鉄観音像の首が堀り出されたことに由来する。
豊島屋の鳩サブレーは、初代久保田久次郎が、鶴岡八幡宮上宮楼門の扁額の 「八」の字をモチーフにしたと言われている。
湯浅物産館は、明治30年(1897)に貝細工の製造・加工並びに卸売り店として創業した。現在は、土産品販売店となっている。「鎌倉市景観重要建築物等」に指定されている。
鎌倉彫会館「鎌倉彫資料館」では、室町時代~現代までの鎌倉彫の名品および資料を約60点展示。制作工程のビデオ上映されている。
三の鳥居をくぐると太鼓橋がある。もとは木製朱塗で赤橋といい、将軍下場の「上の下馬橋」である。
参道右手の源氏池の中には三つの島があり、左手の平家池には四つの島がある。7月中旬、蓮の花が見頃を迎える。
旗上弁財天社は、北条政子が建立したものとも伝えられ、弁財天は、鎌倉・江の島七福神の1つに数えられている。
社殿裏にある政子石は、別名「姫石」とも呼ばれ、古くから「縁結び」「夫婦円満」「子授」などの祈願石として知られている。
鶴岡八幡宮の祭神は応神天皇、比売神、神功皇后。
冶承4年(1180)、由比若宮(元八幡)を源頼朝が現在の境内(現、若宮)に移したが、建久2年(1191)に火災にあい焼失したため、裏山(現、上宮)に改めて石清水八幡宮を勧請し、上下両宮とした。
「若宮は、下宮といわれ仁徳天皇や履中天皇などをまつる。二代将軍徳川秀忠が着工し、三代将軍徳川家光の寛永3年(1626)に完成した若宮社殿は、拝殿から弊殿と本殿を連ねた権現造で、華麗な色彩や彫刻は日光東照宮を思わせるみごとなものである。」(※)
令和元年(2019)11月、社殿の漆塗り等の工事が完了し、彫刻など色鮮やかになった。
舞殿は下拝殿とも呼ばれ、各種儀式が行われている。
承久元年(1219)1月27日、三代将軍源実朝は、右大臣拝賀のため鶴岡八幡宮に参詣した後、大銀杏の陰に隠れていた源頼家の遺子公暁に暗殺された伝説が残る。
平成22年(2010)3月10日、大銀杏は強風によって倒れてしまった。再生・再起を願い、大石段側の元の場所に残された根本保存、倒伏した大銀杏の親木は、西側(左)へ移植された。現在は、元の場所に残された根からの若い木が勢い良く伸び出し大きく成長している。
本宮は、建久2年(1191)、鎌倉の大火で焼失したため、改めて石清水八幡宮を勧請し、大臣山の中腹に社殿を造営した。このとき若宮(下宮)も再建し、上下両宮の姿が整い、石清水にならって鶴岡八幡宮と称した。
宝物殿は古神宝類、舞楽面五面、江戸時代初期の神輿、豊臣秀吉が天正19年(1591)に徳川家康に造営を命じたときの「鶴岡八幡宮修営目論見絵図」などを収蔵し、その一部が陳列されている。
末社武内社は、十一代将軍徳川家斉が文政11年(1828)造営した。
丸山稲荷社は、室町時代の和様で一間社流見世棚造の様式をもち、のちの修理もあるが、関東地方では数少ない中世の神社建築として貴重なもの。
源氏は、嵯峨天皇が皇室と源(祖)を同じくするという意味で、皇族に与えた名誉の姓。
源頼朝公、三代将軍源実朝公がお祀りされており、黒塗りの御社殿が印象的である。祭神の御神徳にあやかり必勝や学業成就の信仰の神社になっている。
鶴亀石は、水で洗えば鶴亀のような輝きを出すと伝えられる名石と伝えられている。
由比若宮は、源頼義が由比郷鶴岡の地に、京都の石清水八幡宮の祭神を勧請し、建てられたと言われる。
昭和3年(1928)、関東大震災の教訓 から貴重な文化財保護のため建設された。
平常展示「鎌倉の仏像」、特別展「北条氏展 vol.4」開催期間(2022.3.1~2023.1.9)では、蘭溪道隆(大覚禅師)自賛像(建長寺)、蘭溪道隆墨蹟「法語・規則」(建長寺)、無学祖元(仏光国師)像(円覚寺)、常楽寺の梵鐘など、多くの国宝や国重要文化財などが展示されていた。
【除魔神事 2024年1月5日】
鎌倉時代から続く武士の新年行事で、同時に年中の除魔を目的とした神事です。
【正月ぼたん 元旦~2月中旬】
源氏池のほとりの神苑ぼたん庭園では、元旦から2月中旬頃オープンする正月ぼたんが見頃になる。
当庭園のぼたんは新春に花を咲かせる。厳寒に美しい大輪の花を咲かすことができないものかと、長年の研究の結果、雪のちらつく冬のぼたんを開花させることに成功した。とくに雪の降った翌朝はアマチャカメラマンが大勢、押しかけるらしい。
【梅・河津桜 3月】
斎館前に大きな白梅の花が咲く。
旗上弁財天社では、3月上旬に梅と河津桜が見頃を迎える。
【桜 4月】
「二の鳥居から八幡宮前の三の鳥居まで段葛(鎌倉の路)とよばれる参道がある。二の鳥居の下馬橋から左右に堤を築いて周囲より一段高くしたもので、置石とよばれている。若宮大路にはもともと置石が一の鳥居まで続き、これは、神や貴人がとおる道とされていた。若宮大路は、初代将軍源頼朝が寿永元年(1182)、夫人北条政子の安産祈願のため、海から八幡宮までの参詣道としてつくらせたものである。」(※)
平成28年(2016)3月30日の通り初めには、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんらが参加された。
【鎌倉まつり 4月】
【2019年】
春の鎌倉まつり最終日に、恒例の流鏑馬神事が開催。青空の下、近くで迫力ある流鏑馬を楽しむことが出来ました。年々、外国人観光客も増え、限られた一般席は大勢の人で溢れていた!
【2014年】
4月の「鎌倉まつり」では、静の舞とともに流鏑馬が奉納されている。
【源氏池のハス 7月】
7月中旬ごろ、源平池全体に美しいハスの花を咲かせる。
鶴岡八幡宮は、武家の守り神として尊崇され、鎌倉幕府の滅亡後も、足利家や徳川家によって手厚い保護を受けた。太鼓橋の東の源氏池には3つの島があり、3は「産」に通じて源氏の繁栄を表わしたとされる。
【ぼんぼり祭 8月】
【2005年】
立秋の前日より行われる「ぼんぼり祭」は、鎌倉の文化人などにより書画が奉納されたものが、ぼんぼりとして境内に掲揚されるもので、初日は夏越祭といい、夏のおわりに行う「夏越の祓」とともに、「茅の輪くぐり」が行われ、翌日は立秋祭が行われる。8月9日は源実朝誕生の日にあたり、実朝祭が行なわれる。
舞殿では巫女により「夏越の舞」が奉納される。
【例大祭 9月】
【神幸祭 2023年】
神社で最も大切な祭事で神幸祭・放生会・流鏑馬など、毎年9月14日~16日までの3日間行われる。
神輿三基が若宮大路を二の鳥居まで渡御する。
【流鏑馬神事 2023年】
三の的を射る射手。
【流鏑馬神事 2015年】
流鏑馬神事は、頼朝が文治3年(1187)八幡宮に奉納したのにはじまり、神酒拝戴式ののち、奉行・射手・諸役が馬場入りし、鎌倉時代を思わせる華麗な狩衣姿の馬上の射手が、鏑矢で3つの的を射る勇壮なものである。
【崇敬者大祭 10月】
【流鏑馬神事 2016年】
崇敬者(槐の会)大祭において、毎年10月初旬に流鏑馬神事が行なわれている。一般参拝者も拝観できる。
【紅葉 11月】
柳原神池や鎌倉国宝館周辺では、美しい紅葉を観ることができる。
毎年6月の蛍放生祭において、神前に供えられた蛍が柳原神池に放される。
【鎌倉菊花大会 11月】
舞殿西側では恒例の鎌倉菊花大会が開催される。
【鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム】
平家池側にある鶴岡ミュージアムは、昭和26年(1951)に開館した神奈川県立近代美術館の旧鎌倉館を継承したもので、新しく令和元年(2019)6月、鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムとして開館した。
【鎌倉殿の13人 大河ドラマ館】
開催期間(2022.3.1~2023.1.9)。NHK大河ドラマで使用された主要人物の衣装・小道具の展示、ジオラマ、シアター映像などで鎌倉幕府の様子が再現されている。
ミュージアムカフェ&ショップ内奥に、「銀杏の樹幹」が展示されている。
散歩コース
鎌倉駅(JR横須賀線)~鶴岡八幡宮~鎌倉駅(JR横須賀線)